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 入学おめでとうございます。國學院大學経済学部へようこそ。皆さんはどの様な思いでこの経済学部を選ばれたでしょうか。経済学部生としての4年間をどのように過ごそうと思っていますか。
 近年の日本経済は、金融システムをはじめとして、日本的雇用制度・経営管理、構造改革のもとでの格差の拡大など、さまざまな分野で転換期を迎えています。この新しいシステムヘの転換期において、いかなる対応をするかによって、将来の日本経済へのビジョンが変わっていくと思います。日本経済がこのような課題をかかえている時期に、経済学部に入学されたことを歓迎いたします。経済学部で4年間を過ごすなかで、自ら見つけた研究のテーマが、これからの日本経済の舵をとる力の基礎となっていくでしょう。
 学問において、自らの疑問に対する答えは一つとは限りません。自らの学問・研究テーマに対してひとりよがりの答えを出してそれで自己満足してしまってはなりません。それでは、社会科学としての使命は果たされません。人と議論して、自分の考えをまとめていくことが重要です。
 『経済学会』とは、学生と大学教員との議論の場です。日常生活に深くかかわる経済問題を授業のような受け身的なものではなく、同志を持った仲間で研究しあい、議論して各自の分析能力を向上させる場です。皆さんの、経済に関するちょっとした疑問が、経済学会の原動力です。活躍を期待しております。
 今までの活動実績は、長崎県地域調査旅行はじめ、東京証券取引所見学、日本銀行見学、講演会の企画、そしてテーマごとの合宿です。学生が主体となって、企画・運営をします。経済学部の教員は、良心的な方々が多いので、必ず協力してくれるでしょう。
 自らの疑問を、経済学会に持ってきてください。そして、教員や友人にぶつけ、知を研鑽してください。皆さんが、経済学会の活動の主体となり、その中で、生きた経済をより多く学ばれることを期待します。

平成18年度 経済学会活動報告

(1)見学会 平成18年6月28日(水)
     全日空機材メンテナンスセンター
     (引率:木下、金子、細井)
(2)研究会
  第1回 平成18年7月19日(水) 13:30〜15:30
      尾近裕幸教授
      「ミーゼスの社会・経済哲学」
  第2回 平成18年10月16日(月) 15:00〜16:30
      康 榮平先生
      「中国企業の海外進出」
      司会: 照彦先生
  第3回 平成18年12月20日(水) 16:00〜17:30
      細井長先生
      「湾岸諸国における経済開発・
         競争力についての一考察
          ―UAE・ドバイを中心に―」
(3)懸賞論文
 応募総数62本
 (本年度、最優秀賞・青木賞の該当者は無し)
  優秀賞
 ・経済ネットワーキング学科 4年
  今井 宏樹
  「日本はなぜ朝鮮を植民地支配したのか
    ―在日朝鮮人との出会いから―」
 ・経済学科 4年
  神橋 秀典
  「アダム・スミスにおける労働価値概念の展開」
 ・経済学科 4年
  小林 康人
  「ドラッグストア、成長の軌跡」
 ・経済ネットワーキング学科 4年
  高橋 郁江
  「高齢社会におけるリバース・モーゲージの重要性
   〜日本での本格的普及に向けた課題〜」
(4)『の〜びのび経済学』刊行
  第7巻
   参加ゼミナール(遠藤、小越、金子、紺井、
   菅井、壽永、田原、根岸、秦、古沢、三溝)