【専任教員の紹介の目次】

えんどう あきお

遠藤 彰郎

います。日本でもインターネット広告費は4大マスメディアの一角、ラジオを抜き、雑誌に迫る勢いです。
 コミュニケーションのマーケティングを専門にしている私にとって、本当に面白い時代がきました。一昨年から自社のホームページを使って決算公告ができるように法律が改正され、インターネットは制度的にも情報開示手段として認知されましたが、負の側面もあることも否めません。21世紀を生きる皆さんには、流されず、とらわれず、新しい時代を見据えるリテラシーを涵養する「場」として、大学を活用して欲しいと願っています。「情報開示の基礎」、「コーポレート・コミュニケーション(旧科目名:「企業広報」)、「消費者と広告」などの授業を通じて、ともに学んでいきましょう。

「毎日の生活の中で、絶えず目や耳に届いてくる広告。今まで広告がどのような意図や手段で消費者に届いているのか気にしたことはありませんでした。先生の授業をうけ、広告市場のマーケティング戦略や消費者の行動心理の知識を知り、様々な情報に対しての対応や流行等を含めた多様な消費者ニーズに惑わされないことが大事なのだと思いました。授業の進行はK−SMAPYに掲載されるのでとても分かりやすく予・復習に役立ちます。」
(『消費者心理と広告』)

 「どこに行くんだ、お出かけカトリスを持って、二人っきりで...」父親役の大滝秀治さんが美人連れの息子役、岸部一徳さんに向かって叫びます。一昨年夏放映された大日本除虫菊のCMのひとコマですが、これを見ただけではどんなストーリーなのか分かりません。このCMと平行して、新聞とラジオによる連載小説風広告「金鳥小説 ふらふら」が見聞されたのですが、全貌を知るには同社のHPを見る必要があります。そこに制作意図やメディアミックスの状況や撮影裏話まで披露されています。
 インターネットは今や、生活にも企業活動にも大きな関わり合いを持ち始めています。通常のマスメディアと違ってインタラクティブ(双方向)性を備えているインターネットはコミュニケーション・マーケティングの在りようを一変させてしまいました。アメリカではネット新興企業、グーグルが躍進し、ウェッブに広告を獲られて大新聞社の経営が傾いて