ふるさわ こうゆう 古沢 広祐 |
すなわち、“南北間”の問題と“世代間”の問題、そして人間と他の生き物たちとの共存・共生という非常に難しい課題、「永続可能な発展」の道を見いだせるかどうかが、私たちに問いかけられているのです。
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産業革命を境にして、人類の活動は人口増加、エネルギー消費、経済活動、情報量などを見る限り、飛躍的成長を遂げてきました。まさに驚異的とも言える急激な人類活動の拡大がこのまま続けば、今日の地球環境問題の深刻化に見るように、私たちの未来は破局を迎える可能性が高い。
そこで問題なのは、世界人口の2割に過ぎない先進工業国が、エネルギー・資源全体の8割も消費しているという不均衡の上に成り立っていることです。このままでは2割弱の人々が地球資源の大半を独占し、使い尽くしてしまいかねません。 |