【専任教員の紹介の目次】

かねこ りょうた

金子 良太

これに会計の知識が付け加われば、皆さんの選択肢もより豊かになるでしょう。財務諸表は、情報の宝庫です。そして最近では、民間企業ばかりでなく、国、地方自治体、病院、大学、さらには神社などにとっても会計が重要になってきています。

 大学で会計を学ぶこと
 将来、会計に直接関連する仕事に就かないから、会計は勉強しないという学生がいます。確かに、大学での会計の勉強が仕事に直接役立つと感じる機会は少ないかもしれません。しかし、どのような職業に就くにせよ、会計の知識は不可欠なものになっていくと思います。もちろん、会計のスキルを学ぶことは社会人になってからでもできます。しかしスキルの習得以上に、よく考え豊かな思考を養うチャンスが持てるのは学生の特権です。会計学は経済学・経営学との連携が深く、勉強することで他の分野を良く理解できることも多いので、学生のうちに会計の素養を身につけて欲しいと思います。

 「この授業は、名称からすると難しそうなイメージを持つかもしれませんが、簡単に言えば、『○○企業はお金をこう使って利益を得ているのか』『△△企業は多額の負債があるから危ないな』など、企業を様々な側面から見ることができる手段を学びます。授業では実際に個別企業を事例に経営分析をすることもあり、会社を見る眼が変わるかもしれませんよ。」
(『財務会計U』)

 経営学への誘い
 会計というと、何だか数字ばかりで味気ないと思う人がいるかも知れませんが、実は皆さんの生活に身近な学問です。会計学は、主として「財務諸表」に関わる様々な問題を対象としています。
 ここで、皆さんの携帯電話を例にとっていくつか質問します。
 @NTTドコモの年間の売上高はいくらだと思いますか?
 Aなぜ1円〜でカメラやカラー液晶の付いた携帯電話が買えるのでしょうか? そこには何か罠があるのでは? 新しく購入した場合(新規)は電話番号を変えずに機種だけを交換する(機種変更)に比べて大幅に安いのも不思議です。
 Bau(KDDI)やSoftbankの売上やもうけはどうなのでしょうか?
 こういった身近な疑問には、会社の売上や利益などが公表されている「財務諸表」が重要なヒントになります。携帯電話を買うときには、デザイン、価格、性能など多くの点を考慮して判断しますが、