くぼた ひろこ 久保田 裕子 |
消費者経済学は、経済活動の本来の目的である「人々の暮らしを良くする」ために「消費者」(市民・生活者というとらえ方もできます)の視点から現代の経済社会を解明し、経済や社会のあり方の考察して行きます。多岐にわたる消費者問題の中で、私がテーマにしているのは、食や農や環境に関する問題です。遺伝子組み換え作物の問題、BSE(いわゆる狂牛病)問題、有機農業運動など、たんに個別の安全性問題にとどまらない幅広い内容を含んでいます。
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現代社会における私たちの生活は、「消費者」としてのさまざまな「商品・サービス」を購入し、使うことと深く関わっています。かつては、衣食住など多くの物やことは家底で行われていました。今では最も基本的な食事さえ、お店の弁当を購入したり、外食を利用したりというように、家事の社会化が進んでいます。 |