みつみぞ ひろゆき 三溝 博之 |
また、市場経済の急速な発達により、町人を中心に衣食住にわたって贅沢を競いあったり、今で言えば余暇(レクリエーション)のための物見遊山や移動が制限されていたにもかかわらず、長期の旅行(例えば、お伊勢参りや湯治など)を楽しむ庶民たちもいた。
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現在から見れば、江戸時代は300年も400年も前のことでずいぶん昔のことのように思える。しかも、テレビの時代劇などを見ていると、「ちょんまげ」を結ったお侍(武士)が刀を差していることをいいことに、農民や町民に対して威張りちらし、重い年貢を課して彼らを苦しめていたイメージが強い。確かにそういうことがなかったとは言えないが、最近の研究ではそういったイメージに対し、修正を迫る事実や現象が確認されつつある。時代によって当然見方も変わってくる。 |