【専任教員の紹介の目次】

おぎそ みちお

小木曽 道夫

 今まで、非エリートとされてきた人の中には、地球環境にやさしい商品を開発する能力を持っている人がいるでしょう。これらの人は従来はエリートとして選別されずにエリートによって支配されてきましたが、これからは今後の社会に要求される能力を持つ人が自ら意思決定して行動することが必要になるでしょう。
 私の担当する「ネットワーキングの基礎」では情報社会の到来と、それに伴う新しい人々とのコミュニケーションのあり方、つまり、人々が自ら意思決定し、自発的に参加する、説得と納得のつながりについて講義します。また「ネットワーク型組織」では新しい人々のコミュニケーションをより詳細に検討します。さらに「アンケート調査実習A・B」は調査業務の情報システム化の実習であり、情報を収集し分析して実証的に結論を導き出していく手法の取得を目標としています。

 これまでの日本では、合格難易度が高い大学に入学して卒業した人や国家公務員上級職試験の合格者が「能力」あるエリートとして選別されてきました、そして、このようなエリートが「無能」な非エリートを支配する方法は、山一證券の自主廃業、そごうの経営破綻、千代田生命の更正特例法の申請等に示されるように破綻しました。つまり、情報社会の到来によって、要求される能力が変化したために、実はすでに能力がないエリートが実は能力があるかも知れない非エリートを支配する方法が過去の遺物になったのです。