たかぎ やすのぶ 高木 康順 |
政府が政策運営のために「景気」を判断する上では、このように具体的な数値に基づく客観的な根拠を持つことが重要なのです。しかし、様々な場面で別の尺度が必要となります。生産・消費・労働・貿易など経済活動の様々な局面をより細かく計測する統計も必要です。 |
||
「景気」は皆さんが恐らく一番多く接する経済に関する言葉でしょう。この言葉は様々な経済活動の活発さの頻度を指す言葉です。しかし、皆さんはこの言葉が具体的に何を指すのかはっきりしたイメージを持っていないでしょう。経済学が他の社会科学に比べて実社会での応用性が高い理由のひとつに、経済的な概念を実際の統計データで確認し、分析できることがあります。 |