【専任教員の紹介の目次】

つちだ としのり

土田 壽孝

あります。こうした投資行為に付随する危険性を排除させ、減少させるために、先物やオプションというデリバティブズ(金融派生商品)が使われるようになりました。その後、このデリバティブズを使った危険性管理だけに限定されない様々な目的の金融的技術の研究や開発が盛んに行われてきました。大規模な機関投資家や多くの出資者から資金を募ったヘッジファンドと呼ばれる投資会社が、その金融技術を駆使して世界的な投資を遂行し、莫大な利益を上げるようになっています。そうした金融技術の基礎となるものを金融科学といい、私のゼミではこの金融科学とその応用としての金融工学を基礎として、創造的な金融(≠金遊)投資技術の開発研究を目的としています。創造的かつ独創的な金融投資技術や危機管理・制御技術を開発して、ベンチャーを設立し、卒業までに「起業家+投資家」として成功し、ジャパニーズ・ドリームの体現者となりましょう。

「先生のゼミでは、デュアレーション分析(債券の性質分析)を中心に勉強しています。そこで儲けたお金でアメリカ旅行に行くのが最大の目的です。そこまで儲けるプロセスと旅行自体から、アメリカ文化の違いや考え方などを学べるからです。もちろん、旅行は既成のツアーではなく、自分たちで計画を作り行動し、内容も自分たちで考えることができます。」
(『演習T・U』)

 「Financial Engineering?」「ナントカ工学?一体ナンだよ、それは\(◎o◎/?」、「俺は工学部じゃなくて経済学部に入ったんだゼ<(`∧´)>!!」。まぁまぁ、入学早々からそんなにブータレないで、少し話を聞いて下さい。先物とかオプションという言葉を知っていますか?
 新聞紙面やマスコミによく登場しますよネ?「えっ!新聞なんて見たことない!」(>−<)」、「そんなもン、センター街で遊ぶのに必要ないだろ!」
って?そりぁ、まぁ、シブヤ系ぶっ飛び症候群汚染地域での夜遊びには必要ありません。でも現代の最先端の金融世界の事情を理解するには不可欠です。
 株式投資や債券投資といった金融投資に限らず、実物的な投資も含めて全ての投資行為にはあらゆる種類の危険性というものが随伴します。価格や利子率の変動による資産価値の下落や、時には企業倒産によって資産が灰燼に帰すことも