日 時 6月4日(金) 15時00分〜16時30分
場 所 國學院大學渋谷校舎 常磐松2号館3階大会議室
内 容
「皇學館大学神道研究所原田敏明文庫の資料と活用」
牟禮 仁氏(皇學館大学神道研究所教授)
コメンテーター
杉山林継氏 (國學院大學神道文化学部教授)
小川直之氏 (國學院大學文学部教授)
今回は、皇學館大学神道研究所で所蔵する原田敏明氏の旧蔵資料について、同研究所の牟禮仁教授にお話いただいた。
原田敏明氏は、神宮皇學館を経て東京帝国大学で学び、神宮皇學館教授・神宮皇學館大學教授、熊本大学教授、東海大学教授を歴任した研究者である。
敏明の「敏」の字をとり「毎文社文庫」と名づけられた同氏の研究資料は、没後皇學館大学神道研究所に寄贈され、同所で整理が進められてきた。資料は和本、洋書、洋本・逐次刊行物、研究収集資料、写真、録音テープ、書斎机辺の7種に分けられている。整理はほぼ完了し、現在、目録の刊行が進んでいるということであるが、今回は、その一部を示されながら資料の特徴を紹介された。そこには原田氏の合理的な研究姿勢が見て取れるという。
この後、本学の小川直之教授、杉山林継教授のコメントならびに質疑応答があり、20世紀における個々の研究者の学問を全体として後代に伝えるために、総合的な学術資料の整理・活用が不可欠であるという方向性が示された。