浜地清松(濱地清松)
はまじ きよまつ(はまち せいしょう)
明治18(1885)-昭和22(1947)
洋画家。現在の和歌山県東牟婁郡串本町に生まれる。明治34年(1901)、渡米してボストン美術学校に学ぶ。大正9年(1920)に帰国。大正11年ごろ、和歌山県新宮で新宮洋画研究所を開いている。大正14年、再渡米して、ニューヨークで活動する。翌年に渡仏して、サロン・ナショナルに入選。昭和2年(1927)に帰国。昭和3年、第9回帝展特選。以後、官展に出品を続け、新文展に無鑑査。昭和4年、第一美術協会設立に参加し、出品を続ける。
代表作は「赤い帽子」(昭和3(1928) 第9回帝展特選)などがある。
◇戦争画との関連
戦時中は中国中部に従軍している。
戦争美術関係の展覧会では、昭和14年の第1回聖戦美術展に出品している。また、昭和16年の第5回海洋美術展、昭和17年の第6回海洋美術展に出品している。
◇参考文献
和歌山県立近代美術館編 1997『アメリカの中の日本 石垣栄太郎と戦前の渡米画家たち』和歌山県立近代美術館
『靖国の絵巻』作品リスト