担当教員のページ



自己紹介
    植村 勝慶
 
 奈良県天理市の山のなかで育ちました。午後3時にはお日様は山の向こうに隠れてしまい、夕日をみることはできませんでした。 幼稚園はなかったので、保育園に2年間いきました。昼寝と椅子とりゲームが嫌いで、それを保母の先生はなんとか強制しようとしていたことを覚えています。 今では睡眠不足で横になればすぐにでも寝るのに、あの頃は寝ませんでしたね。今でも椅子とりゲームは大嫌いです。みんなが座れるだけ椅子を用意すればいいではないかと思ってしまいます。世の中それほど甘くはないのかもしれませんが、まずは、みんなが座れる椅子を用意することを考えるべきだと思います。あと知恵ですが。

 小学校は同級生8名、いまは、廃校になって町の公民館になっています。 中学校では、24名の同級生で、このころは、数学が大好きで、毎日数学ばかり勉強しました。 天理高校へ入学し、ようやく受験勉強というものをはじめ、勉強というのは、考えることではなくて、覚えることなのだということを覚えました。 3年の担任の教師が、「おまえは絶対法学には向いていない。歴史の先生になるのがいい。」と史学科を勧めてくれましたが、意地っ張りの私は、「弁護士になるために法学を勉強したい」と言って、岡山大学法文学部法学科に入学しました。

 僕は、最初は、司法試験の勉強をしていたのですが、共通一次試験(今では「センター試験」と言いますが)とよく似たような短答式試験が嫌で、早い時期にあきらめて大学院に進学して研究者をめざすことにしました。
憲法のもっとも根底にある「個人主義」という考え方に共鳴し、それを日本において論じることの重要性を認識したというのが公式見解ですが、要するに、憲法から勉強しはじめていまだに終わっていないということでしょうね。

 その後一浪して、名古屋大学大学院法学研究科に入学し、大学院を終了したあと、1年間「文部教官助手」をつとめたのち、1990年4月から國學院大學法学部に専任講師として採用されました。1993年から助教授、2000年から教授です。

 さて、ゼミは基本的に学生自身が運営すべきだというのが僕の理想です。そして、できれば、僕もみなさんと同じゼミ生として参加したいというのですが、赴任して数年目で「先生、学生相手でまともに議論するなんて、大人気ないですね。」とTさんに言われ以来、あきらめつつあります(完全にはあきらめるにはまだ数年かかりそうです)。実際には、自分たちで議論を進めてはくれないので、事前にアドバイスをしたり、 突然「どうしてそう思うの?」と突っ込んだりして、場つなぎに終始しております。

 ゼミ生のみなさんが、ゼミを自分にとって大切な「場」だと思えるように積極的に関わってくれることを期待します。
→植村の個人HP「本の虫の書斎へようこそ」へ