文学部共同研究 公開シンポジウム 

生産と権力、職掌と身分 ―社会階層形成の歴史学研究―


平成19年度國學院大學文学部共同研究『社会階層形成の歴史学研究』
代表 吉田恵二(文学部教授)

【日程】 2008年2月10日(日)・11日(祝)

【会場】 國學院大學会議室02 若木タワーB1F)

【報告】

第1日 2月10日

12:30 開場 受付開始

13:00 開会挨拶・趣旨説明

13:15 @縄文時代の祖先祭祀と社会階層化 谷口康浩(國學院大學) 
14:00 A弥生・古墳時代における手工業生産の展開と特質 古谷 毅(東京国立博物館)
14:45 B古墳時代の大王と地域首長の服属関係 佐藤長門(國學院大學)
15:30    ―休憩―
15:45 C古代日本の渡来人と技術・技能移転 鈴木靖民(國學院大學)
16:30 D日本古代の手工業生産と組織 吉田恵二(國學院大學)
17:15 E奈良・平安時代の贄とその貢納 佐藤全敏(信州大学)
18:00 終了
第2日 2月11日
 8:30 開場
 9:00 F日本中世における商人身分の形成とその特質
       ― 物流の観点から ―
鍛代敏雄
 (國學院大學栃木短期大学)
 9:45 G中世初期の窯業集団と地域権力 吉岡康暢
  (国立歴史民俗博物館)
10:30    ―休憩―
10:45 H中国古代の青銅器生産と組織 岡村秀典
 (京都大学人文科学研究所)
11:30 I古代アンデス社会におけるエリートの誕生 関 雄二
 (国立民族学博物館)
12:15    ―昼食・休憩―
13:15 J古代ギリシアのポリスと商手工業 古山正人(國學院大學)
14:00 K「カースト」の構造と機能
      ―族譜・家系資料を手がかりとして―
藤井 毅(東京外国語大学)
14:45    ―休憩―
【総合討論】 15:00〜16:30                  司会  鈴木靖民・谷口康浩

16:30 閉会

 

【趣 旨】
 社会階層化がいかにして発生し、権力形成につながったのかという問題を考察するために、とくに身分制度や権力構造と結びついた生産組織や職掌集団に着目し、それらが権力の形成・維持に重要な機能を果たしていた点を、歴史学的に明らかにする。
原始・古代社会における権力の形成と維持のシステムは、レガリアとなる威信財やその生産・配分が重要な役割をはたし、また親族身分と職掌とが不可分に結びつくなど、生産・技術・職能集団と切り離せない側面を有している。このシンポジウムでは、社会の階層化、王権の発生、古代国家形成へとつながった歴史的なプロセスを、政治的な上部構造の観点からではなく、生産・職掌集団というより基礎的な社会構造の観点から考察する。
 日本の原始・古代・中世、ならびに中国・インド・ギリシア・アンデスなどの各分野の専門研究者による研究発表および討論を行う。研究分野は個々に異なるが、とくに次のような問題を共通の論点にしたい。
 

@生産・技能・職掌集団の管理が、権力の形成・維持にどのように利用されていたか。
A特殊な技術・技能集団が、身分制度の中にどのように位置づけられていたのか。
B生産や職掌は、社会階層化の過程にどのように作用したのか。
 

【交通】
〒150−8440 東京都渋谷区東4−10−28 國學院大學
        渋谷駅より都バス「学03系統日赤医療センター行」で國學院大學前下車

【お問い合わせ】
〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28 
        國學院大學文学部考古学研究室 谷口康浩まで
  電話   03-5466-6746(研究室) / 03−5466−0246(資料室・FAX兼用)
  Eメール y.taniguchi@kokugakuin.ac.jp

      

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