日本語教育学は、少子化と移民の増加によって異文化共生社会へと移行する日本と、国際化の進む世界とで有意義な活動をするために重要な学問です。私はいま、三矢重松・松下大三郎・難波常雄など国学院大学出身者が多く関わった清朝末期の留学生教育で知られる弘文学院ゆかりの日本語教科書を日本語史・日本語学史・日本語教授法の面から調べています。授業および卒業論文・修士論文・博士論文の指導に際しては本学の伝統を踏まえて日本語教育・国語教育のどちらへも対応できるようお手伝いしています。本学に留学して研究をご希望の方大いに歓迎いたします。
学部における副専攻「日本語教育(日本語教員養成課程)」に加えて、2009年4月から国学院大学大学院に、「高度国語・日本語教育コース」がスタートします。「日本語教育研究」「日本語教育教材研究」「日本語教授法」「第二言語習得論」「日本語教育文法」「日本語音声学」「応用言語学」などコースの科目とともに、「日本現代語研究」など日本語学コースの科目を副専修で学ぶことにより、日本語教育学と日本語学の両方に通じた日本語教師・研究者の養成を目指しています。
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