小川教授のメッセージ

 

  日本文化をどう捉えることができるか、伝承文化のひとつである(民間伝承)を素材にして考え続けています。ここ2年ほどは、日本人の生命過程における儀礼、年齢儀礼がテーマのひとつになっています。生殖医療の発達によって、「いのち」の位置付けがどのように変わっていくのか、「家」で生まれ、死ぬのではなく、医療機関で生まれ、死んで行くのが常識化するなかで、死生観がどのようになっていくのか、などの問題です。研究テーマは、社寺への奉納絵馬、「近代」における民俗の生成と展開など、拡大をつづけています。