◆◆哲学科を受験する皆さんへ◆◆

 

本学哲学科が、学科独自の課題、問題によって行う入学試験には、公募制自己推薦(AO)入学試験と学士・編入学試験とがあります。

ここでは、それらへの対策(ということは、本学科の希望でもあるのですが)を、少し詳しくご紹介します。

本学が7月以降、数回にわたって開催する「オープン・キャンパス」に来られない事情がおありの方は、ぜひ熟読して参考にしてください。  

 公募制自己推薦(AO)入学試験への対策

  一次選考(志望理由とレポート)

 

レポートは、ある設問にたいして答えるというものですが、唯一の正解というものはなく、幾種類もの結論が可能です。

審査の対象となるのは、どのような結論を出すにせよ、それを出す思考過程がどれだけ論理的でしっかりしたものであるかという点です。

つまり、本レポートは、受験生の哲学的な資質(いわゆる哲学センス)を見るためのものです。

ですから、国語の作文ではありませんから、大いに考え、大いに論じてください。

また、とくに必然性がないかぎり、自分自身の個人的な体験や社会問題と結びつけようとしないでください。

適当回、改行してください。いうまでもありませんが、改行した1行目は1字下げで書き出すこと。

  二次選考(課題図書による小論文と面接) 

   @課題図書による小論文について

  *課題図書はあらかじめ繰り返し熟読しておくこと。
*書く内容については、上の「一次選考のレポート」を参照してください。
*課題図書を受験時に持参するのを忘れないこと。
*最低字数を下回ると減点の対象となりますので注意。
*誤字も減点の対象となりますので注意。

   A面接について

  *一次選考のために書いた志望理由をしっかりと確認し直しておくこと。
  *卒業後、何をしたいか、一応でもよいですから考えておくこと。
  *入学後、何をしたいか、複数でもかまいませんからよく考えておくこと。
  *わからないときにはわからないとはっきり答えること。
  なお、わからない理由をわかるように説明できれば、よい評価の対象となりえます。

  学士・編入学試験への対策

         小論文があります。

  小論文・記述試験について
  中身は、哲学的な思考力を見るための大きな問題1つ(60点)と、哲学・美学で用いられる用語を簡潔に説明していただく小さな問題2つ(6語ほどの中から選択、各20点)です。
本学入学課に請求して、過去数年間の問題を手に入れるとたいへん参考になるでしょう。
A. 大きな問題について 国語の作文ではありませんから、とくに必然性がないかぎり、あまり自分自身の個人的な体験や社会問題と結びつけないほうがよいでしょう。
  選書や新書など廉価な本でもかまいませんから、哲学的な問題に真っ向から挑んでいるような本によって、みずからの哲学的な頭脳トレーニングを行っておいてください。 
   
B. 小さな問題について あまり大部ではない哲学辞典、美学・芸術学辞典を手に入れて、ともかくなるべく多くの哲学・美学用語を頭に叩き込んでください。
  また、哲学史の知識も力になりますから、その関連の本もしっかり読んでおいてください。安直な対策はないと心得てください。

 


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