【2009年度 演習テーマ】
平等について考える
【2009年度シラバス】
政治の世界では、しばしば「平等」ということが問題となる。
選挙権は平等でないといけないとされているし、より広く、国民一人一人の政治的影響力も平等であることが望ましいとされている。
しかし一方、例えば所得に関しては、そもそも全員が平等ということは現実にはありえないことであり、また、これを「なるべく平等に近づける」ということに関しても、「そうしたほうがいい」と考える人もあれば、「そうすべきではない」と考える人もいる。
さらにこれは政府の政策によっても平等・不平等の度合いが変わり、現在では一方の側にいわせれば「格差社会」という状況になっている。
さてこの演習では、この「平等」の問題についてさまざまな角度から考えてみたい。平等はそもそも追求されるべきなのか(場合によっては選挙権でさえ平等にするのは誤りだという考えも成り立たないわけではない)、あるいはどの分野では必要でどの分野では必要ないのか、そしてまたかりにある分野で平等を追求することが必要であるとしても、付随してどのような問題が生起してしまうのか、などである。
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