笠間稲荷神社・笠間稲荷美術館かさまいなりじんじゃ・かさまいなりびじゅつかん

設立:1981(昭和56)年3月15日
建築面積:318㎡
収蔵点数:約500点
開館日:原則無休
開館時間:——
入館料:大人300円・学生200円・子供100円
その他:登録博物館
   (財)日本博物館協会加盟

設立経緯

 江戸時代の安永年間に開窯された笠間焼は、笠間藩主牧野貞喜の御庭焼や牧野貞直の仕方窯取立等の奨励で民窯が盛んになり、関東に数少ない陶器の特産地として栄えている。そこで、笠間焼が影響を受けた中世六古窯といわれる信楽・常滑・瀬戸・越前・丹波・備前の古陶器を中心に収集・研究・展示し、笠間における窯業の振興と地域社会の文化生活向上に寄与することを目的に昭和56年に創設された。なお美術館付属の建物として、収蔵庫・休息所などもある。

所蔵品と展示の概要

  信楽・常滑・瀬戸・越前・丹波・備前の中世六古窯の古陶器を常設展示し、常陸の水墨画家雪村の作品、現代の代表的花鳥画家上村淳之の作品、香道具などを中心に収集展示している。主な所蔵品には、丹波大壷(室町時代)、信楽大壷(室町時代)、常滑三筋壺(平安時代)、瀬戸印花文壺(鎌倉時代)、備前波状文壺(室町時代)、越前小壺(鎌倉時代)、笠間焼大甕(明治時代)、象裂大壺追憶(松井康成)、踊文器(和田守卑良)、永華磁牡丹文水差(板谷波山)、十種香箱(吉野山)、四種盤(競馬香)、硯(椿螺鈿)、金山寺図(雪村)、桜柳歌合せ短冊(徳川綱吉拝領)、扇面散し図(木村武山)、水辺の四季(上村淳之)、破墨山水図(雪村)、山水(徳川綱吉)、青緑山水元黄之図(立原杏所)、瀧図(谷文晁)、神武天皇(木村武山)、お月様(上村松園)、秋林雨後(菱田春草)、竜宮の結婚(中村不折)、胡錦鳥(上村松篁)、静雪(上村淳之)などがある。

刊行物

 特別展図録各種、リーフレット

その他

 当館・笠間日動美術館・茨城県陶芸美術館・春風萬里荘(北大路魯山人旧居)の4館で、笠間アートのまちめぐりを実施。

アクセス

 住所:〒309-1611 笠間市笠間1
 電話番号:0296-73-0001
 URL:http://www.kasama.or.jp/


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 ※本文はリーフレット「笠間稲荷美術館」を基にしました。


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