豊国神社・宝物館とよくにじんじゃ・ほうもつかん

設立:1925(大正14)年
建築面積:――(鉄筋建築・平屋建)
収蔵点数:約150点
開館日:原則無休
開館時間:9:00~16:30
入館料:大人300円、高大生200円、小中生100円

設立経緯

 神社は通称「ほうこくさん」と呼ばれ、慶長3(1598)年8月18日に死去した豊臣秀吉を祀るために創建されたものの、慶長20(1615)年の豊臣家滅亡後、江戸幕府によって廃止された。その後、慶応4(1868)年に明治政府によって再建が決定し、明治8(1875)年に方広寺境内を割いて社地とし、明治13(1880)年に再建されたものである。宝物館は、神社の祭神である豊臣秀吉にまつわる宝物を保存・公開する施設として、大正14(1925)年に建てられた。設計は武田五一によるものとされ、桃山時代風の日本の伝統的なデザインを踏襲した外観をもつ。構造は鉄筋コンクリート造で、我が国で最も古い時期に建てられた貴重な近代建築でもある。

所蔵品と展示の概要

 重要文化財指定の狩野内膳筆「豊国祭礼図屏風」や辻与二郎作「鉄燈籠」をはじめとした、主に豊臣家や神社に関わる文書・武具・茶道具・什器類など、約80点を常設展示している。展示室内部は回廊状となっており、入口に象徴展示として「鉄燈籠」が露出展示され、周縁に壁面ハイケースと覗きケースが配された構成となっている。また、当ケースには開館当時からそのままの貴重な大正ガラスが嵌め込まれていることや、当時最先端技術であったコンクリート工法を用いていることからも看取されるように非常に贅をこらして造られた施設であったといえよう。

刊行物

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その他

 境内には国宝三唐門に数えられる壮麗な「唐門」など、歴史的な遺構も数多く残されている。

アクセス

 住所:〒605-0931 京都市東山区大和大路正面茶屋町530
 電話番号:075-561-3802
 URL:——


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