春日大社・神苑(萬葉植物園)かすがたいしゃ・しんえん(まんようしょくぶつえん)

設立:1932(昭和7)年
園内面積:3ヘクタール(9000坪)
収蔵点数:約300種
開館日:12月から2月の月曜日以外
開館時間:9:00~16:00
入館料:大人500円・小中学生250円
その他:登録博物館・(財)日本博物館協会加盟(昭和33年5月10日)
    写真撮影可

設立経緯

 萬葉植物園の創立は、大阪朝日新聞社が昭和2年に提唱した天平文化宣揚運動の一事業としてはじまる。約300種の万葉植物を植栽する植物園として、万葉集に所縁の深い春日野にわが国で最初に開館した。万葉集は日本の文化史上屈指の歌集のひとつであり、古代日本人の鋭く美しい自然観察より生み出された作品が多いという特徴をもつ。そのため、萬葉植物園には万葉集に登場する植物を実際に展示している。入園者が直接植物を観察し、その心を感じることで、万葉人とその心をより深く理解可能にすることが設立目的である。現在、園内の植物の管理はすべて春日大社がおこなっている。

所蔵品と展示の概要

 萬葉植物園は、1986(昭和61)年に拡張整備され、万葉の人里植物(食用・染料の栽培植物) を中心とした「五穀の里」や、春日大社のシンボルである藤を系統的に植栽した「藤の園」、また目が不自由な人のための「香りの道」等などのテーマをもって植栽展示している。また万葉植物に関しては、その植物が詠まれた歌の解説パネルを設置し、品種によっては植物学的な解説も併設することで、見学者の多様な関心に応える展示工夫が行われている。

刊行物

 リーフレット、万葉植物案内書『春日大社萬葉植物園』

アクセス

 住所:〒630-8212 奈良市春日野町160
 電話番号:0742-22-7788
 URL:http://www.kasugataisha.or.jp/


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