宗像大社・神宝館むなかたたいしゃ・しんぽうかん

設立:1980(昭和55)年11月
建築面積:——(鉄筋建築・地上3階建て)
収蔵点数:約80000点
開館日: 原則無休
開館時間:9:00~16:30
入館料:大人500円・大高生400円
    中学生以下200円

設立経緯

 宗像大社沖津宮のある玄界灘の沖ノ島祭祀遺跡から出土した考古資料「沖ノ島神宝」をはじめ、伝来の社宝や旧宗像郡内の文化財を展観収蔵のため設立。当初、宗像神社復興期成会会長出光佐三氏が1959(昭和34)年6月に建設奉納したコンクリート製平屋建物の「社宝収蔵庫」に収蔵。その後復興期成会による沖ノ島祭祀遺跡学術調査の進展を経て当社が文化財管理団体の指定を受けたため、国庫・県費の補助に加えて、1962(昭和37)年7月より復興期成会(出光泰亮代表)・海洋神事奉賛会(久保輝雄・宗像大社宮司)が中心となり寄付金を募り、1964(昭和39)年に「宗像郡重要文化財共同収蔵庫(宝物館)」を建設。さらに、全国各地の崇敬者の浄財をもとに、1980(昭和55)年に現在の「神宝館」を新築。ちなみに、1938(昭和13)年に田中幸夫氏が中心となり、市民の寄付に基づいて戦前に早くも鉄筋建築で設立された宗像郷土館の旧所蔵資料の一部も当館に移管されている。現在、専属の学芸員1名が運営を担当している。

所蔵品と展示の概要

 1階展示室は宗像氏一族の起源と活躍に関する資料、2階展示室は沖ノ島の宗像大社沖津宮祭祀遺跡群出土資料、3階展示室は宗像大宮司家伝来古文書類が展示されている。
 所蔵品の最大の特徴は、沖津宮祭祀遺跡群出土資料であり、古墳時代から古代にかけての祭祀の姿をそのまま留めた貴重な遺跡出土資料として約80000点が一括して国宝に指定されている。日本国内でもっとも多数の国宝を保有する神社博物館である。金銅龍頭・金銅高機・銅鏡・唐三彩・滑石製模造品・馬具などが代表的である。そのほかにも、平安時代~江戸時代にかけての宗像神社文書(国指定重要文化財)・阿弥陀経石(国指定重要文化財)・石造狛犬(国指定重要文化財)・藍韋威肩白胴丸(国指定重要文化財)などの多数の重要な文化財を所蔵・展示している。

刊行物

 『宗像大社宝物館』、『宗像大社宝物館報』、『「海の正倉院」沖ノ島:宗像大社神宝館沖ノ島大国宝展記念』

アクセス

 住所:〒811-3505 宗像市田島2331
 電話番号:0940-62-1311
 URL:http://www.munakata-taisha.or.jp/


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