第6章 仮説の提示【第2部の目次へ戻る】

第1仮説群 構造変数どうしの関係についての仮説
第2仮説群 構造変数と環境変数との関係についての仮説
第3仮説群 成果変数と環境変数および構造変数との関係についての仮説
第4仮説群 環境変数と構造変数との交互作用効果についての仮説
 本章では、第2部で検討してきた、自己組織化モデル、および、組織構造の三次元モデルという概念枠組を理論的根拠として、第3部の調査研究において検証を試みる仮説と、その理論的根拠とを提示する。ここで提示する仮説には、1.構造変数どうしの関係についての仮説、2.構造変数と環境変数との関係についての仮説、3.成果変数と環境変数および構造変数との関係についての仮説、4.環境変数と構造変数との交互作用効果についての仮説、の四つの仮説群がある。なお、構造変数については、公式構造変数は官僚制化の程度が高い、創発的構造変数は有機性の程度が高い、非公式構造変数は統合の程度が高い、という変数値を設定している。
 ただし、本書においては、これらの仮説自体は研究の当初から事前に設定したが、しかし、自己組織化モデルに準拠した変数間関係の理論的根拠は事後解釈による、という変則的な研究経過をとっていることを了承されたい。

【先頭行へ】【つぎへ】

Copyright by 1997,1999 Ogiso, Michio