第7章 第9節 組織風土の2時点での変動【第7章の目次へ戻る】【つぎへ】

 2時点の間において、創発的構造変数と非公式構造変数の両方とも低下する傾向が見られた。また、非公式構造は創発的構造と比べて変動しやすい性質を持つ傾向があった。ただし、非公式構造変数のなかでは、組合に関する変数は継起的な変動が少なかった。このような結果は、創発的構造や非公式構造は16ヶ月という比較的短期間であったさえも統計的に有意なまでの変動を示すような継起的に不安定な性質を持つことが明らかになった点が、自己組織化という視点から見た場合に重要であろう。
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