3 ネットワーキングの背景〜工業社会から情報社会へ【本書の目次へ戻る】【つぎへ】
官僚制を典型とするヒエラルキー型社会システムに替わってネットワーキング・ネットワークが必要とされるようになった背景のひとつには、工業社会から情報社会への移行という社会経済の変動があげられる。つまり、工業社会においては共有できない物質の奪いあいが経済活動の焦点となり、強制と略奪・搾取が必要となっていたためにヒエラルキー型社会システムが有効であったのと比べて、情報社会においては共有できる情報の分かちあいが経済活動の焦点となり、説得と融通が必要となってくるためにネットワーク型社会システムが有効になろう。