科目名 | 教員名 |
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基礎演習A(再) | 小木曽道夫 |
開講キャンパス | 開講時期 | 曜日 | 時限 | 開講学年 | 単位数 |
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渋谷キャンパス | 前期・後期 | 月曜 | 7時限 | 1 | 2 |
大学で学ぶための基本的学修スキルの修得
「基礎演習A」では、大学生に求められる基本的学修スキルについて、グループワークを主体として学びます。ここでいう基本的学修スキルとは、専門書の読み方、レジュメ(報告資料)やレポートの作成の仕方、情報検索・収集の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。
社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出てからも必要となるスキルです。
この授業では、全体を通じて少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として基礎学力を定着させるとともに社会人基礎力を涵養します。
この「基礎演習A」を通じ、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
〈知識・技能〉
・大学で学ぶための基本的学修スキル(専門書の読み方、レジュメやレポートの作成の仕方、情報検索・収集の仕方、発表の仕方等)を身につけることができる。
・大学で学ぶための基礎的学習スキルを用いることができる。
〈思考力・判断力・表現力〉
・文献や資料を正確に読み取り、それについて自分の意見を持つことができる。
・自分の意見や主張について根拠をもって説明し、相手に伝えることができる。
〈主体性・多様性・協働性〉
・課題に対して主体的かつ根気強く取り組むことができる。
・多様な学生とのグループワークを通じて、目標に向けて協働することができる。
第1回 |
オリエンテーション:授業の説明 •授業目的・内容・計画・成績評価等の説明 •グループワークの目的の説明 •ノートテイキングの重要性を共有 •アイスブレイク |
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第2回 |
グループワークとファシリテーションの仕方を学ぶ •アイスブレイク •グループワークの仕方を学び、実践する •ファシリテーション(他者への働きかけ)の仕方を学び、実践する |
第3回 |
ノートの取り方を学ぶ •アイスブレイク •実際にノートテイクし、よいノートについてグループ討議する •グループ討議の結果を発表する |
第4回 |
情報検索・収集の仕方を学ぶ •オンラインデータベースを利用する •図書館の利用方法を学ぶ |
第5回 |
パワーポイント資料の作り方と発表の仕方を学ぶ •アイスブレイク •実際にパワーポイント資料を作成し、発表する •資料の効用についてグループ討議する |
第6回 |
小プロジェクト①:専門書の読み方を学ぶ •アイスブレイク •専門書をもとに作成したレジュメをグループ内で発表する •専門書の論点をまとめ、疑問点や批判点、グループの主張を明確にする •グループ討議の結果を発表する |
第7回 |
小プロジェクト②:ディスカッションの仕方を学ぶ •資料やデータをもとに作成したレジュメをグループ内で発表する •テーマについて、グループの主張と根拠を明確にする •テーマについて、肯定側と否定側の見解を表明し討議する |
第8回 |
小プロジェクト③:レポートの書き方を学ぶ •新聞等の資料を要約し、文章の構成を知る •テーマを分析するポイントについてグループ討議する •レポートの作成の仕方を学ぶ |
第9回 |
振り返り①:個人/グループ •これまでのグループワークや授業の臨み方について振り返る •自分の課題を分析し、解決方法を理解する •中プロジェクトの課題を発表し、グループ分けをする |
第10回 |
中プロジェクト①:課題解決型学習 •アイスブレイク •文献・新聞・統計データなどを用いたレジュメをグループ内で発表し、情報を分類・整理する •課題を明らかにする •プロジェクト全体の目標を設定し、課題解決に向けて計画を立てる •作業方針、役割分担、グループ内ルールを明確にする |
第11回 |
中プロジェクト②:課題解決型学習 •文献・新聞・統計データなどを用いたレジュメをグループ内で発表し、情報を分類・整理する •課題解決へ至るロジックを理解し、具体的に考える |
第12回 |
中プロジェクト③:課題解決型学習 •文献・新聞・統計データなどを用いたレジュメをグループ内で発表し、情報を分類・整理する •課題解決へ至るロジックや新しい解決方法を理解し、具体的に考える •グループワークの進捗状況や課題を発表する |
第13回 |
中プロジェクト④:課題解決型学習 •文献・新聞・統計データなどを用いたレジュメをグループ内で発表し、課題解決のロジック(主張と根拠)をまとめる •発表用の資料を作成し、完成させる |
第14回 |
中プロジェクト⑤:課題解決型学習 •クラス内発表 |
第15回 |
振り返り②:個人/グループ •中プロジェクト全体をグループで振り返る •授業を振り返える |
※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。
•授業時間中だけで完結する科目ではありません。課題はほぼ毎回出されます。授業前日までに充分時間をかけて準備を行い、授業に臨んでください。
•課題は主にレジュメ(報告資料)の作成です。レジュメの作成には、文献や情報の検索・収集・精読・分析が含まれます。最低2時間の予習が必要です。
•大学で学ぶための基礎的学修スキルの修得のためには、毎回の取り組みと事前のしっかりとした予習が不可欠です。欠席するとそのスキルを修得できないばかりか、他の取り組みや演習全体の実施にも影響しますので、くれぐれも注意してください。
•課題解決型プロジェクトでは、プロジェクトの目標設定と計画に対する実行力、他者に対する働きかけ力も求められます。失敗を恐れずに、積極的かつ主体的にワークに取り組んでください。
•基礎演習担当者は全員が専任教員です。授業や大学生活などわからないことはいつでも相談してください。
評価方法 | 割合 | 評価基準 |
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平常点 | 100% | •全回出席が原則です。4回の欠席でR評価となります。 •受講態度、レジュメや課題、レポート等を総合的に評価します。 |
※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。
※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。
特に指定しない
書名 | 著者名 | 出版社 | 備考 | K-aiser |
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『大学生 学びのハンドブック』(3訂版) | 世界思想社編集部編(2015) | 世界思想社 | ||
『アカデミック・スキルズ』(第2版) | 佐藤望他 | 慶應義塾大学出版会 | ||
『クリティカル・リーディング入門』 | 大出敦 | 慶應義塾大学出版会 | ||
『資料検索入門』 | 市古みどり他 | 慶應義塾大学出版会 | ||
『グループ学習入門』 | 新井和広・坂倉杏介 | 慶應義塾大学出版会 | ||
『新版 論文の教室』 | 戸田山和久 | NHK出版 | ||
『知へのステップ』(第4版) | 学習技術研究会 | くろしお出版 |
経済産業省(更新年不明)「社会人基礎力(METI/経済産業省)」http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/、2018年2月9日参照
月曜日12:00~12:50