手作りの教材教具を通した関わり合いの現場から
 私は、現在、(財)重複障害教育研究所、6つの自主的な学習グループ、家庭訪問などで、障害の重い方々や、障害の重い子どもたちと関わり合いを持っています。

(1)教材教具について

 障害の重い方々や子どもたちと関わり合いを持つ時、相手と私たちとをつなぐ、媒介となるものが必要となります。その中心になるのが、教材教具です。市販のものでもかまわないのですが、市販のものでは、とても間に合わないのが現状です。
 しかし、幸いにも、これまで、たくさんの先生方、先輩方が、たくさんの手作りの教材を作ってこられました。これは、私たちにとって大切な財産です。
 この大切な財産を、受け継ぎながら、その中に、また私たちの創意工夫も盛り込んでいけたらと願っています。

@私の教材集
 私がふだん使っている教材のいくつかを紹介する機会があって、その際に作った資料です。教材についての私の思いと、教材の写真と説明を入れてあります。
私の教材目録.pdf

A教材を作ってみませんか
 教材を作るのは、特別なことのように思われます。しかし、道具と材料と時間さえあれば、実は、そんなにむずかしいものではありません。
 北養護学校の自主学習会、「『あ』の会」で、教材製作会を夏休みに開きました。
 そして、別の機会に、教材をめぐる研究会を開きました。その時に作った資料を紹介したいと思います。
教材を作ってみませんか.pdf

Bコースタースイッチの作り方
 村山養護学校で、都内の肢体不自由養護学校の保護者を対象とした研修会に招かれ、教材製作を行いました。その時に作った教材の資料です。
コースタースイッチの作り方


Cマウス改造の方法
 私がパソコンのソフトを作る際は、マウスのクリックを使うことを基本としています。そのため、様々なスイッチでパソコンを操作するためには、接続装置として、改造したマウスを使う必要があります。ここでは、マウスの改造について簡単にまとめたものを紹介します。
マウスの改造の方法

D2スイッチワープロのプログラム
2スイッチワープロ(圧縮ファイル)

(2)私の論文・小論集


 障害児教育に関してまとめた私の論文や小論を少しずつ紹介していきたいと思っています。

@『障害児教育とコミュニケーション』
 杉並区立済美養護学校の訪問教育研究部の研究会で、同校の松村緑治先生のお招きを受け報告したものをまとめました。
障害児教育とコミュニケーション(2001)

A『重度・重複障害児における空間の構成と学習の過程』
 @と同様に、杉並区立済美養護学校の訪問教育部の研究会で、報告したものをまとめました。
重度・重複障害児における空間の構成と学習の過程(2002)

B『重度重複障害児の教育に関する基礎的考察』
 東京大学教育学部紀要に執筆したものです。
重度・重複障害児の教育に関する基礎的考察(1986)
         
C『身体の分節化と空間の構成』

Bの論文を表のかたちで表したものです。
身体の分節化と空間の構成(1986)

D重度重複障害児との教育的な関わり合いに関する一連の基礎的な考察で国学院大学教職課程紀要に半ば連載のようにして掲載してきたものです。
障害の重い子どもの身体と世界(1987)
体を起こした世界その1姿勢の諸相(1989)
体を起こした世界その2感覚と運動の働き(1990)
外界への働きかけの始まり(1991)
感覚と運動の織りなす世界の始まり(1992)
対象物の空間的な関係づけへの道程その1(1993)
対象物の空間的な関係づけへの道程その2(1994)
対象物の空間的な関係づけの成立(1999)


E空間の構成について簡単に図式的にまとめたものです。コミュニケーション障害をめぐる研究会の資料です。
重度・重複障害児における空間の構成について

F具体的なお子さんとの関わり合いをまとめたものです。
深く秘められた思いとの出会い(2000)
 
かんなさんの言葉の世界の発見(2005)