目的:
学外からの研究者として王 金林氏(中国、天津社会科学院教授・浙江大学日本文化研究所客員教授)、ならびに田中文雄氏(國學院大學兼任講師・大正大学非常勤講師ほか)を招き、大陸、特に中国の宗教形態や思想と神道・日本文化との比較研究についての発表をお願いする。
そこから、東アジアと日本文化・神道との連関性や相違点、大陸との交流の有り様についての理解を深める。
日時: 平成16年10月27日(水) 17時 〜 20時
場所:院友会館 3階 大会議室
発表者:
王 金林(天津社会科学院教授・浙江大学日本文化研究所客員教授)
「古代日本墳墓出土の銅鏡・銅剣と仙人思想」
弥生〜古墳時代の銅鏡などの文様に表れた道教の仙人や神獣像を題材に、日本古代の仙人思想を解明する。
田中文雄(國學院大學兼任講師・大正大学非常勤講師ほか)
「十王の成立−ヤマから閻魔へ−」
閻魔の淵源は、インドの古い宗教の神のヤマである。しかし、中央 アジアを経て中国に伝来すると、その尊格に大きな変化がみられる。 それらを文献的に追いながら、地蔵信仰との融合や、地獄の裁判官・十王の成立について考察する。併せて、道教に受容された十王思想を解析し、儀礼の面から民間の信仰を解明を試みる。
司会:三橋 健(大学院文学研究科助教授・事業推進担当者)
コメンテーター:
鈴木靖民(大学院文学研究科教授・事業推進担当者)
浅野春二(日本文化研究所兼担助教授・事業推進担当者)
※この会は事前登録制です。参加をご希望の方は、下記までご連絡下さい。
なお、申込み状況によってはお断りさせていただく場合もございますので、予めご了承下さい。
担当:新井大祐(COE研究員)
daisukea@kokugakuin.ac.jp