[テーマ] 古代日本と東アジアの境界をめぐる祭祀・信仰・交流
[日時] 2005年1月29日(土)・30日(日)
[会場] 國學院大學渋谷キャンパス120周年記念1号館1402教室
[趣旨]
近年、日本古代の境界や地域杜会における祭祀・信仰の調査・研究に関する考古学、文献学の分野での蓄積が目覚ましい。
このシンポジウムは、当研究会が開催してきた過去2回の東アジアの異文化間交流史の国際シンポジウムでの成果を踏まえて、三たび内外の第一線の研究者を招き、特に境界や辺境(国境)など一定の地域社会において、政治・対外関係・社会構造を反映して顕在化する祭祀・信仰・思想のありかたに照明をあてる。
境界に住む人々、行き交う人々とその信仰・祭祀・生活の実態の多角的な解明を通して、日本古代の異文化間交流、文化形成の様相を、地域間の文化伝播・交流、その偏差と共通性、国家(支配層)の国土観・国際意識などと絡ませて考え、中国・朝鮮半島などの東アジア世界を視野に入れつつ、ともに日本古代文化の歴史的意義と特質に迫りたい。
[報告]
第1日(29日)13:30〜17:30
宋成有(北京大学)
古代東アジアの諸国家と宗教・信仰の特質
ブルース・バートン(桜美林大学)
国境・境界と文化形成
三浦圭介(青森県埋文調査センター)
古代日本辺境の社会と祭祀・信仰
第2日(30日) 10:00〜17:00
鈴木英夫(國學院大學)
古代日本と朝鮮の殺牛馬祭祀・漢神信仰
李成市(早稲田大学)
古代朝鮮の殺牛祭祀と国家形成
小嶋芳孝(石川県埋文センター)
古代日本海域の祭祀と信仰
三上喜孝(山形大学)
古代日本の境界意識と仏教信仰
崔宰榮(ソウル大学)
唐代の異国人杜会と宗教・信仰
司会 岡田莊司(國學院大學)・鈴木靖民(國學院大學)
〔参加〕自由
〔問い合わせ先〕電話 03−5466−0237(史学科研究室)