【専任教員の紹介の目次】

たはら ゆうこ

田 原 裕 子

シティを訪れると、多くの高齢者がスポーツや趣味の活動はもちろん、ボランティア活動や自分たちの生活に密着した(給料ももらえる)仕事に従事しており、とても生き生きとエンジョイしているのに驚かされます。アメリカではリタイアメント・コミュニティのほとんどが民間企業によって建設されており、堅調な成長産業として注目されています。
 日本では、2005年に人口減少社会に突入し、少子高齢化の影響をいかに和らげるかが大きな課題になっています。
 「社会保障の基礎」や「高齢社会と社会保障」では、こうしたビジネスや政策なども含め、少子高齢化を多面的に学びます。そして、受け身で学ぶだけではもの足りないという、自分自身で世の中のことを調べたいという積極的な人には「フィールドワーク」でお会いしましょう!

「この授業では、自分自身で調査を行い、物事を考え分析するための調査のしくみや統計の調べ方を学びます。熱心な先生が身近なことを例に取り、具体的に理論的にわかりやすく授業を展開してくれます。私たちも受け手でいるだけでは満足できなくなります。」
(『社会経済調査の基礎』)

 皆さんはアリゾナ州って知っていますか? 最近はメジャーリーグのキャンプ地として有名になりましたが、私のフィールド(調査地域)でもあります。といっても、私の専門は野球ではなくて、高齢者福祉です。なぜ、わざわざアメリカまで出かけるかというと、そこに「サンシティ」という有名なリタイアメント・コミュニテイがあるからです。リタイアメント・コミュニティとは、第二の人生を楽しみたいリタイア=退職した人が集まってできた街のことで、人口数万人の大きな街もあります。リタイアメント・コミュニティというくらいですから、住民のほとんどが高齢者で「子供は住んではいけない」という地域もあるほどです。
 高齢者だけの街というと、皆さんはどんな印象を受けますか? 年寄りばかりの暗いイメージを持つのではないでしょうか? ところが、実際にサン