第4段 『2000/12/ 1(金)掲載』   −バークレー便り・古沢 from USA−  【戻る】

皆様、元気でお過ごしのことと思います。
やっと、こちらの生活に慣れ親しんできた今日この頃です。

(1)
 このところ、こちらへのNPO,NGO視察・交流グループが立て続けに来ており、何 人か懐かしい人々に会いました。こちらの団体でインターン経験するために、次々と若い日本人も多数来ています。
先日は、交流成果の発表セミナー(JUCEE主催)があり、日本各地のNPOセンターの人やNGO(SVA:シャンティ国際ボランティア会など)の人も来ておりました。
日米コミュニティ・エクスチェンジ {JUCEE:Japan-US.Community Education & Exchange) の発表会で、仙台、東京、大阪の国際協力プロジェクトや相互経験交 流の様子が興味深く報告されていました。
基調講演のスピーカーには、
カリフォルニア大学バークレー校(U.C.B) の日本 の政治 経済の専門家 Steven K. Vogel氏( Dep. of Political Scuience) による日米の NGO・ NPO 国際比較の話題提供などもあり、参考になりました。
 もう一つは、日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)のグループです。
(事務局長:柏木宏) 両者とも似たようなことをしている姉妹組織で、日本からの若者のインターン研 修や国際交流を盛んに行っています。

参考:
(http://www.jprn.org/japanese/)
     (http://www.jucee.org/jp/index.html)


(先日の交流ツアーには、 東北大学名誉教授でマルクス経済学の大家『 大内秀明 』 も参加されており、仙台でのシニアネット理事長を務め、近年NPOに肩入れしていると のことでした。 「近経・マル経」問わず、一部ではありますが、NPO,NGOばやりの昨今の様子で す。)


(2)
 U.C.Bの大学での生活も慣れてきたところです。 先日は、大学所属の「社会人権センター」の国際プログラム体験報告会(選考 された人に は活動資金が提供され海外派遣される)がありましたが、コソボやアフリカなどの難民 救援活動、環境保全・開発問題 (ナルマダダム問題等)、教育支援(学校作り等)など の報告がありました。
教育プログラムの一環に位置づけられているとともに、外部の人にも参加機会 が開かれて おり、学生・院生のみならず社会人(高校教師等)も参加していました。

参考:(http://globetrotter.berkeley.edu/humanrights)

また学生のコミュニティ・ボランティア組織「 Cal coap 」の活動も盛んで、 先日も 公開のランチテーブル(昼食持ちより会)で、バークレーの社会運動の歴史と現 在 (Berkeley、Social Activism)についての話がありました。

参考:(http://www.uga.berkeley.edu/calcorps/home.html)


(3)
 私を受け入れていただいたホストの先生は
環境倫理・環境史・エコフェミニズムの 研究家(Carolyn Merchant 先生) です。ウェブサイトでも、内容紹介が出ていますが、 ご関心あればのぞいてください。 2000年度優秀授業を受賞しており、私も一部授業参加させていただいております が、とても参考になります。↓

(http://www.cnr.berkeley.edu/departments/espm/env-hist/)

*最後に参考文献、米国のNPO関連で、最近刊行された書物を紹介します。ぜひ御一読ください。

          岡部一明著『サンフランシスコ発:社会変革NPO』お茶の水書房。
          山岸英雄編『アメリカの NPO』第一書林。


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