船の神様のことを「船霊」といい、女の神様であるとされている。そのため、女性が船に乗ると神が嫉妬し、漁を授けてくれないとされている。また、月次、妊娠、出産などの生理現象を伴う女性が神体に触れることは不浄であるという心理作用に起因しているともされている。他方で、これらを多産、多獲をもたらす力と解するむきもあり、女性を脅威と畏怖の両方を有する存在として位置づけ、恵みをもたらす海と関連付けていた。