日本陸軍では将校に陸軍正規将校と予備将校の2通りの区分がある。将校になるためには、①陸軍士官学校を卒業する〔陸軍正規将校〕、②38歳未満で、現役下士官、准士官が少尉候補者として選抜され、陸軍諸学校で1年間教育をうける〔陸軍正規将校(定年により通常大尉どまり)〕、③通例の徴兵されたものから選ばれた甲種幹部候補生として陸軍予備士官学校の教育をうける〔予備将校〕の3通りの方法が主であった。陸軍士官学校は、正規将校を養成する唯一の機関であり、満20歳以下の少年に受験資格があった。学歴は問われなかったが、中等学校(旧制中学)4年修了程度の学力が要求された。なお、原則的な階級は上の図表にまとめたとおりである。