昭和12年(1937)12月、日中戦争をはじめとする時局の変化に対応するため、国民衣料の毛製品、綿製品へのステープル・ファイバーの混用規則が制定された。昭和13年(1938)2月1日から施行された。ただ、当時のステープル・ファイバーの製造技術はまだ発展途上であり、強さが十分でなく、混用織物としての耐久性に乏しいという欠点があった。そのため「スフ入り」という言葉は当時、不良品混入の意味で使われた。