紙巻煙草は大きく分けて、口付き、両切り、フィルター付きの三種に分類される。口付きは一端に紙の吸い口を設けたものであり、両切りは両端を切断したもの、フィルター付きは両切りに吸い口としてフィルターを接続したものである。日本では煙管を使う刻み煙草が安かったため紙巻は贅沢視されていたものの第一次世界大戦後には紙巻の需要が増え、大正12年(1923)には口付き紙巻煙草の製造量が刻み煙草を超え、昭和5年(1930)には両切りが口付きを超えた。さらに昭和45年(1970)にはフィルター付きが両切りの製造量を超え、以降紙巻煙草の主流となっていく。なお、第二次世界大戦直後には煙草も不足し闇たばこが横行した他、粗悪な刻みを手巻きした。