鳥海山を背景とする酒田市は、出羽の本間で名を知られた商港で、これを庄内平野の大阪とすれば、月山を背景とする鶴岡市は酒井の殿様の城下町で、京都にも比することができると言われている。
「鶴岡への想い」(『森敦全集』第七巻、574頁)