4 『日本書紀』巻一
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- 重要美術品
- 巻子本 1軸
- 養老4(720)年成立 舎人親王等撰
- 応永35(1428)年 良海等写
- 三嶋本
- 國學院大學図書館蔵
解説
天地開闢から持統天皇の時代までのできごとを収めた史書。養老4(720)年成立。巻一[1]には、すさぶ素盞嗚尊が高天原からはらわれ追放されたことが記されている[2]。大祓詞にある天つ罪や、罪をあがなうための祓つ物の供出など、祓の特徴を示す記述もあり、祓の由来を神代に求める考えが、古くからあったことをうかがわせる。
註
- 神代のことは巻一・二に収められており、特に「神代巻」と呼ばれている。これらと巻三・神武天皇紀を書写し、伊豆三嶋宮に奉納したものが三嶋本と呼ばれる。國學院大學には巻一と巻三の断簡が所蔵されているが、当該巻の残りの部分と巻二は現在も三嶋大社に納められている。
- 宝鏡図像章第二の一書
已にして罪を素盞嗚尊に科せて、その祓具を責る。是を以て手端吉棄物・足端凶棄物有り。また唾を以て白和帛となし、洟を以て青和帛となし、これを用て解除竟へて、遂に神逐ひき。
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