第14回・sun 言語について(方言について)

 
私は最近、卒業論文作成のため、学生に方言に対する意識調査を行いました。数多くある質問事項のうち、いくつか質問内容と興味深かった答えを紹介したいと思います。
 

まず私が一番驚いたことは、『方言は好きですか?』という質問に対して男女問わず、約7割以上の人が “はい” と答えた事です。私は方言に対してとてもコンプレックスを持っていたので、予想外の反応にとても驚きました。

 

また、『東京で生活を始め、昔より自分の言葉を意識するようになりましたか?』という質問では、きれいな標準語を話すよう、意識するようになった。という答えと同時に、以前より方言を大切に考えるようになった。とか、方言を自分の個性として考えるようになった。など、方言を一つの武器として、良い方に考える学生が以外に多かったことが、興味深かったです。

 

いままでマイナスのイメージしか持っていなかった方言に対し、今回の調査を通して様々な事を感じました。同じ日本にいながら沢山の特色を持つ方言は、その地域でしか伝わらない、特別な言語です。それは決して恥ずかしい事ではなくその土地で生まれた証なんです。そのことを今回の調査から学ぶことができ、本当に良かったと思います。言語って面白いな。と思いました。

 

 

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