第30回・平成14(2002)年6月25日(月)

   こげくり 「ミニミニ・キャンパスことば辞典」

最近、小学生と電話で話す機会がありました。

家庭教師をした時以来、2年ぶりの小学生との会話でしたが、話したいことは話せたし、聞きたいことは聞けました。でも、切った後、ちょっと落ち込んでしまいました。それは、自分がものすごい「こども相手トーク」をしていたことに気がついたからです

「こども相手トーク」というのは、今作った言葉ですが、「いきなり友達口調」「必要以上にゆっくり話す」「やたらと優しい声」などの特徴がある話し方です。皆さんも、アルバイトや教育実習で覚えがありませんか?

 小学生のころの私にとって、そういう話し方をされるのははとても気に障ることでした。「馬鹿にしてるのか!」とまで思ったものですが、そんな私が、大人になった今、ヘイキでそれをしている……。ボクはもはや少年ではないのだ、という喪失感にさえ襲われてしまいました。(おおげさ)

 

 ところで、そんな風に「小学生のころ」に思いを馳せていたら、当時使っていた言葉がどんどん思い浮かんできました。忘れないうちに書いておこうと思います。

 

 ミニミニ・キャンパスことば辞典 〜横浜市立山王台小学校編〜

・ノコベン 【のこ勉】 (名・サ変)残って勉強すること。もちろん自主的では                                      なく、宿題忘れ等のペナルティとして。

 ・チクリマ 【ちくり魔】(名)先生にすぐクラスメートのことを告げ口する人。

 ・チクル  【ちくる】 (ラ五)先生にクラスメートのことを告げ口する。

 ・シュウダン【集団】  (サ変)みんなで帰るとき、学校から近い順に全員の家に寄りながら最終目的地の友達の家に遊びに行くこと。一度カバンを家に置くことで、「学校帰りの寄り道じゃない」と言い訳できる。

 ・イカツク 【いかつく】(カ五)「むかつく」と同義。いつのまにか廃れてしまった。

 ・エンピー 【エンピー】(名)きたないもの。語源不明。他の地域では「えんがちょ」というらしい。何か汚いものに触った人がいたとき、だれかが「エンピー!」と叫んだ瞬間から、鬼ごっこのように「エンピー」をなすりつけ合う遊びが始まる。                

バリー   【バリー】   ・バリー   【バリー】 (名)バリアー。「エンピーバリー」の形でのみ使われる。                                     *エンピーバリー  「エンピー」をつけられないために                                          叫ぶ。当時から意味がはっきりしない。

                                

どうでしょう。似ている言 どうでしょう。似ている言葉があったら教えてくださいね。いっしょにノスタルジーの世界へトリップしましょう。                                       (特に、『エンピーバリー』や『集団』を語れる方を募集中……) 

 

    週刊・会員コラムに戻る  表紙に戻る