第7回・G6班長 「古くて新しい。」
最近は随分とひらがな化・カタカナ化というか、横文字化というか、とにかく言葉の言い換えがかなり増えたなあと感じることがある。自己紹介のところにも少し書いたが、その際消えやすいのは漢字表記であるような気がする。
さて、今やスポーツニュースで最初にやるのは日本のプロ野球ではなく、海の向こうのメジャーリーグである。イチローや新庄などの活躍は皆さんもご存知の通りで、野球が大好きな私も毎日目が離せない。
そんなメジャーリーグのニュースで、先に書いたような流れに逆行する例をよく目にするようになった。「軍」である。マリナーズは「マ軍」、レッドソックスは「レ軍」、ヤンキースは「ヤ軍」といった表記を最近よく目にする。私の経験から推し量ると、新聞記事にではなく、インターネットでのスポーツニュースに多いようだ。
これには驚いた。「軍」という字を用いられている野球チームは「東京読売巨人軍」だけだと思っていたが、そうではないようだ。但し、冒頭からこの表現は使われていないが。
ひらがな化・カタカナ化・横文字化の流れの中で、こんな古くて新しい用例も、確かに生まれている。
(用例:2001年9月7日・nikkansports.comより。下線は筆者によるもの)
快勝した前日にデ軍のマクレー監督は「我々はついに彼をノーヒットに抑えたよ」とイチローを5打数無安打に封じたことを勝因の第1に挙げた。
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