氏名:琉 真智

出身地:兵庫県

所属:國學院大學文学部

専門:方言学(現代日本語に関することなら何でも)、音声学。

趣味:変な看板の写真と石ころ集め。

ひとこと:電子辞書を買いました。重たい辞書を持ち歩く体力が無くなってからほとんど辞書を引かなくなっていたのが、また辞書を引くようになるり、思いがけず格好の暇つぶし見つけました。電車の中でボットするのに飽きたときなんかとても良いです。
せっかく覚えた日本語の意味用法が、自分が覚えたのとは違うような気がするときにもすぐに確認できます。
〜ニナル、〜スルという形式で使うと覚えていた語が、本動詞のように活用する用法が増えている気がします。 例えば、「食い合わせ」を「食い合わせる」、「先駆け」を「先駆ける」、「見開き」を「見開く」、「盗み聞き」を「盗み聞く」、「覗き見」を「覗き見る」のように。具体的な用例としては「このようにミヒラキマス」、「秋冬ファッションにサキガケルこと間違いないです」等々。まだ「野垂れ死に」を「野垂れ死ぬ」、「行き倒れ」を「行き倒れる」というのもあります。
電子辞書では、それぞれ別の意味ですよね。
言語変化を嘆かわしいとか乱れているとか言うつもりはありませんが、苦労して覚えた知識がたかだか30年でくらいで使えなくのは、残念です。

自分の将来について:結婚したばかりの頃、夫と一緒に『近畿方言の総合的研究』パート2を書くのが夢だったことを、この間、思い出しました。今は、豊かな老後いかにあるべきかを模索しています。今のところ、引退したらしたらプロフェッショナルな方言話者になりたい。方言調査にくる学生の能力に合わせて、答えるのです。初心者でやる気のないヤツには、何の分布も規則も見つからない回答。ちょっと見込みのある人には、東西対立の分布のでる回答とか、簡単な規則が見つかる程度の回答、更に上級者なら、語形の形態素ごとに分布図を書くと鮮やかな分布が現れるとか、音韻規則やアクセント規則がみつかるように回答するとか。誰か、沖縄の遠い島に土地を購入し、晴耕雨読の傍ら話者ごっこに参加したいという人はいませんか?

 

 

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