大学における宗教文化教育の実質化を図るシステム構築
科学研究費補助金 基盤研究A
 お知らせ
国際研究フォーラム
ウェブ経由の神道・日本宗教―インターネット時代の宗教文化教育のゆくえ―

【日時】 平成20年10月26日(日)10時〜18時
【第一部 研究者フォーラム】10:00〜12:30
【会場】國學院大學学術メディアセンター5階研究室06
【パネリスト】
  Carl Freire (University of California, Berkeley, USA)
  Erik Schicketanz (東京大学大学院)
  Laurent Godinot(INALCO, France)
  岡田昭人(東京外国語大学)
  加瀬直弥(國學院大學)
  平藤喜久子(國學院大學)
【コーディネーター】 黒崎浩行

【第二部 国際研究フォーラム】14:00〜18:00 
【会場】國學院大學学術メディアセンター1階常磐松ホール
【発題者】 
  Alan Cummings (SOAS, UK)
  Michael Wachutka (Tübingen University, Germany)
  Jean-Michel Butel (INALCO, France) 
【コメンテータ】 
  師茂樹(花園大学)
  渡辺学(南山大学)
【司会】 井上順孝

*使用言語:日本語
*参加費 無料
*第一部のみ、事前申し込みが必要です。
問い合わせ先:infoshubun@kokugakuin.ac.jp 所属・氏名・連絡先を忘れずにご記入ください。
ポスター(ダウンロードして、ご利用ください。)



趣旨

 大学教育の現場においても、また研究を推進するうえでも、ウェブ上に存在する学術情報の適切な活用は、大きな課題となってきている。インターネット上の情報はしばしば信頼性に問題があり、また匿名性が強いため責任の所在が不明なことが少なくない。その利用に当たっては慎重さが求められることは言うまでもない。しかしながら、ウェブ上の学術情報がまさに日進月歩であることは疑いがなく、この現状を無視しての教育・研究は考えられなくなってきている。
 2002年度から2006年度までの5年間にわたり國學院大學で実施された21世紀COEプログラムの研究の一環として、オンライン英文神道事典EOS(Encyclopedia of Shinto)を作成し、同時に神道・日本宗教の研究を推進するための国際的な研究者ネットワークを形成した。現在は総合プロジェクト「デジタル・ミュージアムの構築と展開」によって、これをさらに展開させるため、いくつかの試みを実施している。EOSでは、視覚的にアプローチできる初心者用のサイトを構築しつつあり、また神道関連の論文を日本語から外国語へ、外国語から日本語へと翻訳してオンラインで公開するなどの事業も展開している。
 今回の国際フォーラムは、この総合プロジェクトの趣旨に従って開催されるものである。研究者の国際的ネットワークを広げながら、神道や日本文化に関わるデジタル情報を日本語や外国語を用いてウェブ上に発信していく上での問題点を具体的に明らかにし、神道・日本宗教の研究・教育が深まることを目指している。
 さらに、ここ数年、高等教育における宗教文化教育の幅広い導入の必要性が検討されるようになっている。これは多くの国々において議論されるようになってきており、グローバル化が進行する世界において、非常に重要な課題となってきている。ウェブ情報を研究・教育にどう用いていくかに際して、宗教文化教育という観点からは、どのような問題が浮上するかという視点も設定されることになる。情報時代は研究と教育がいっそう密接に関わっていくように作用する。宗教文化教育を行うとすれば、どのような教材が求められるか、そのためにどのような研究が必要となるかなど、多様な問題が控えている。現在直面している具体的な課題をとりあげながら、幅広い視野からの議論を期待したい。


10月26日(日)午前   〈第一部 研究者フォーラム〉

コーディネーター    黒崎浩行
10:00〜10:10   挨拶および趣旨説明   井上順孝
10:10〜11:00   パネリストによる発題
パネリスト
Carl Freire
Erik Schicketanz
Laurent Godinot
加瀬直弥
平藤喜久子
岡田昭人
11:10〜12:30   自由討議

*発題は各5分〜10分、参加者30名程度のラウンドテーブル形式で行います。


10月26日(日)午後   〈第二部 国際研究フォーラム〉

司会    井上順孝
14:00〜14:10   挨拶および趣旨説明   井上順孝
14:10〜14:40
[発題1]  Alan Cummings 「日本古典芸能の教育におけるインターネットの可能性」

14:40〜15:10
[発題2]  Michael Wachutka 「ドイツ語圏の日本宗教研究と教育:インターネットは教材・学材として使えるか」

15:10〜15:40
[発題3]  Jean-Michel Butel 「日本の宗教および文化に関する信頼性の高いデータへのアクセスをより良くするために―実践的アプローチの観点から」

16:00〜16:10   コメント1   師茂樹
16:10〜16:20   コメント2   渡辺学

16:20〜18:00 総合討議  (司会:井上順孝)

*発題は各20分程度とし、10分を質疑応答にあてます。
〔事務局連絡先〕
〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28
國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所
*問い合わせ/第一部参加申し込み先
infoshubun@kokugakuin.ac.jp
Fax: 03−5466−9237
所属・氏名・連絡先を忘れずにご記入ください。

主催:國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所
共催:科学研究費補助金基盤研究(A)
   「大学における宗教文化教育の実質化を図るシステム構築」