2.スポーツ(設問6~設問9)
廣田 暖也、本堂 恭良
2-1.1番好きな観るスポーツ(設問6)
設問6は「あなたが観るうえで、1番好きなスポーツを1つだけ選んでください」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_サッカー」が25.5%、 「2_野球」が25.2%、「3_バレーボール」が10.9%、「4_バスケットボール」が11.5%、「5_テニス」が3.3%、「6_相撲」が0.3%、「7_相撲以外の格闘技」が1.8%、「8_陸上競技」が2.1%、「9_ゴルフ」が0.3%、「10_その他のスポーツ」が6.4%、「11_スポーツは観ない」が12.7%であった。
性別に見ると(表2-1)、「1_サッカー」は男性が33.7%と女性の12.5%より多く、「2_野球」は男性が29.2%と女性の18.8%より多く、「3_バレーボール」は女性が21.1%と男性の4.5%より多く、「4_バスケットボール」は女性が18.0%と男性の7.4%より多く、男性はサッカーが圧倒的に好まれ、観られており、また野球も男性は多く観ているという結果となった。一方女性では、バレーボールが男性よりも圧倒的に多く観られており、性別による観るスポーツ嗜好の違いが統計的に有意であることが示されたといえる。またカイ2乗検定で有意確率: p < .001 と1%水準で性別による観戦スポーツの好みに明確な差が存在する背景としては幼少期の部活動経験や、性別イメージを反映したメディア露出、学校インフラやコミュニティの違いなど、社会文化的要因が絡んでいると考えられる。
居住形態別に見ると(表2-2)、カイ2乗検定における有意確率.419と5%水準で有意差が認められなかったが、「2_野球」は実家では22.9%、実家以外では35.6%と差があった。その背景の可能性として、地方出身者が上京後、プロ野球観戦に足を運びやすい環境や友人同士での野球観戦イベント誘発効果が可能性として考えられる。
課外活動別に見ると(表2-3)、カイ2乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められた。体育会連合会加盟部会では「2_野球」が30.8%、、「3_バレーボール」が17.9%と、競技経験や部活動との関連が強い傾向がうかがえる。その他の体育系部会では「1_サッカー」が41.2%と突出し、続いて「2_野球」が29.4%であり、文化団体連合会加盟部会では「2_野球」が21.7%、「1_サッカー」が13.0%、「3_バレーボール」が13.0%、「5_テニス」が13.0%と多様な観戦嗜好があり、その他の学術・文化系部会は「スポーツは観ない」40.9%が最も高く、スポーツ観戦よりも自分の活動が優先される可能性がある。考察としては、運動部活動経験がある学生ほど、自身の競技に近い種目を観戦しやすく、また文化系団体では観戦多様性が高く、新規ファン開拓の余地があり、「観ない」層が多い学術・文化系学生向けには、スポーツ観戦と学びを結びつけたプログラム開発を検討できる。
2-2.1番好きなするスポーツ(設問7)
設問7は「あなたがするうえで、1番好きなスポーツを1つだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_サッカー」が18.4%、 「2_野球」が13.3%、「3_バレーボール」が10.9%、「4_バスケットボール」が14.8%、「5_テニス」が8.8%、 「6_相撲」が0.3%、「7_相撲以外の格闘技」が0.6%、「8_陸上競技」が1.8%、「9_ゴルフ」が1.2%、「10_その他のスポーツ」が19.0%、「11_スポーツはやらない」が10.9%、であった。
性別に見ると(表2-4)、「1_サッカー」は男性が27.7%と女性の3.9%より多く、「2_野球」は男性が20.3%と女性の2.3%より多く、「3_バレーボール」は女性が14.7%と男性の8.4%より多く、サッカーは圧倒的に男性人気があり、また野球もサッカーに次ぐ女性人気があった。一方バレーボールやバスケットボールは女性人気のあるスポーツであった。この差からカイ2乗検定における有意確率<.001と1%水準で有意差が認められる結果となった。
居住形態別に見ると(表2-5)、カイ2乗値検定の結果は5%水準で有意差が認められなかったが、実家では「2_野球」が10.3%、実家以外が「2_野球」が27.1%と差があり、カイ2乗検定における有意確率<.073となる結果となった。
2-3.あなたに1番当てはまるスポーツの楽しみ方(設問8)
設問8は「あなたに1番当てはまるスポーツの楽しみ方を1つだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_プレイする」が53.9%、「2_観戦」が37.0%、「3_推し活」が0.9%、「4_その他の楽しみ方」が0.6%、「5_スポーツを楽しまない」が7.6%、であった。
性別に見ると(表2-6)、「1_プレイする」は男性が60.2%と女性の44.2%より多く、「2_観戦」は女性が39.5%と男性の35.3%よりわずかに多く、「3_推し活」は男性(0.0%)と女性(2.3%)が同じぐらいで、「4_その他の楽しみ方」は男性(0.5%)と女性(0.8%)が同じぐらいで、「5_スポーツを楽しまない」は女性が13.2%と男性の4.0%より多かった。つまり、男性は「プレイする」ことを楽しむ傾向が強く、60.2%と過半数を超えており、能動的な関わり方を好む傾向が見られる。また、女性は「観戦」や「推し活」など、受動的・応援型の楽しみ方がやや多く特に「推し活」は女性にのみ見られ、スポーツを楽しまない」割合が女性で13.2%と比較的多く、男性は自らプレイする意欲が高い一方で女性は観戦やスポーツを楽しまない割合が大きいという、幼少期の部活動経験やメディア露出、ライフスタイルの違いといった社会文化的要因が、カイ2乗検定における有意確率 p<.001と1%水準で有意差が認められ、性別とスポーツの楽しみ方に有意な関連を示したと考えられる。
2-4.今後、1番やってみたいスポーツ(設問9)
設問9は「あなたが今後、1番やってみたいスポーツを1つだけ選んでください。」と質問した。 【単純集計】の結果は、「1_サッカー」が7.3%、 「2_野球」が8.2%、「3_バレーボール」が14.2%、「4_バスケットボール」が13.6%、「5_テニス」が10.9%、 「6_相撲」が0.3%、「7_相撲以外の格闘技」が7.6%、「8_陸上競技」が0.6%、「9_ゴルフ」が19.4%、「10_その他のスポーツ」が12.1%、「11_スポーツはやりたくない」が5.8%、であった。
性別に見ると(表2-7)、カイ2乗検定における有意確率.151と5%水準で有意差が認められなかったが、「1_サッカー」は男性が9.0%と女性の4.7%より多く、「3_バレーボール」は男性(13.9%)と女性(14.7%)が同じぐらいで、「6_相撲」は男性(0.5%)と女性(0%)が同じぐらいで、「8_陸上競技」は男性(0.5%)と女性(0.8%)が同じぐらいで、9_ゴルフは男性が20.4%と女性の17.8%より多かった。このような結果になった背景としては健康志向やレクリエーションとしての楽しみは男女共通で高く、学校や地域クラブでも男女混合の体験プログラムが増え、選択肢が平準化され、さらにテニスやゴルフなど初心者向けイベントが性別を問わず行われ、メディアや広告でも均等に露出されたことが背景要因として考えられる。