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経済学部のカリキュラム 〜2001年度から2004年度までの入学者向け
さまざまな履修のスタイル |経済学部の昼夜開講制のしくみ

 経済学部の卒業に必要な最低限の単位数は124単位です。皆さんは1年生から4年生のあいだに、いくつもの講義や演習(ゼミナール)を取りながら、単位を修得してゆきます。この仕組みをカリキュラム(教育課程)といいます。

   共 通 領 域
 上の図に示したように、経済学部のカリキュラムは教養総合科目専門教育科目からなっています。卒業するためには、教養総合科目を少なくとも36単位、専門教育科目を少なくとも64単位、取らなくてはなりません。
 この両方を併せると100単位となり、卒業に必要な124単位を取るためには、さらに24単位を修得しなくてはなりません。
 この24単位は、経済学部だけでなく、大学のすべての学部から提供された数多くの科目のなかから取ることになっています。これらの科目の一覧表のことを、國學院大學では「共通領域」と呼んでいます。
 共通領域を設けたのは、次のような目的があります。
 大学で学ぼうとする動機は人によってさまざまです。経済学を広く、そして深く、学びたい人は、経済学部の専門教育科目のみで24単位をすべて取得することができます。その場合は88単位の経済学部の専門教育科目と36単位の教養総合科目を取って卒業することになります。
 あるいは逆に、経済学だけではなく幅広く学びたい人は、他学部の専門教育科目教養総合科目を自由に組み合わせて、24単位を取ることができます。その場合は、例えば、64単位を経済学部の専門科目、12単位を他学部の専門科目、12単位を教養総合科目で取ることもできます。
 この他にも、海外留学や、他大学での履修や、あるいは資格取得などの意欲をもって、経済学部に来る人もいるでしょう。この場合も、ここでは詳しく説明しませんが、共通領域を用いて、卒業に必要な単位とすることができます。

 2年間で「専門基礎」を集中的に学ぶ
 大学は4年間あるといっても、あっという間に過ぎてしまいます。勉学と、3年の終わりから4年次にかけて本格化する就職活動とを両立させることは容易ではありません。経済学部では、多くの専門基礎科目(学部共通科目・学科基礎科目など)を1・2年次に開講し、2年までにしっかりとした「専門基礎」を身につけてもらうことを重視しています。この2年間で、皆さんの3・4年次でのコース選択、専門ゼミなどへの方向づけをはっきりさせ、3・4年次に開講される専門応用科目へつなげていく必要があります。「教養総合科目」の中には、1年生のときから少しずつ積み上げていかなければならない科目もありますが、1年から4年までの間にいつでも履修してもよい科目もあります。しかし、経済学部が1・2年次に開講している専門基礎科目の多くは、3年生になった時に選択する各学科のコースや専門演習の重要なイントロダクションを兼ねているものです。なかにはある科目を履修していなければ、あるいは単位を取得していなければ、次のステップに進めない科目もあります。自分が大学でどんなテーマに取り組み、どんな分野を集中的に学んだらよいか、それを発見するのがこの2年間です。よく考えて自分自身の履修プログラムを組み立てて下さい。
 少人数教育の重視
 

 経済学部では、入学してすぐの1年前期に学部共通の必修科目「基礎演習」、続いて2年生の「経済演習」、さらに3・4年に開講される「演習T・U」というように、演習形式の少人数教育が用意されています。講義形式の授業であきたらない人は、この少人数教育のメニューを利用してそれぞれの関心あるテーマを発見し、さらに掘り下げていくことができます。
 演習に参加する人は、自分から進んで課題を見つけ、その課題にチャレンジする姿勢が必要です。教員や他の学生の言うことを聞くだけで終わってしまえば、せっかくの少人数教育の場をうまく利用したとは言えないでしょう。教員や他のゼミの仲間との討論を通じて自分の意見を発表したり、他のゼミ生の多様な見方・考え方を聞くなかで学ぶ貴重な体験は、面接などの就職試験の時でも、卒業後のさまざまな活動場面でも大きな力となるでしょう。

 学部全体での情報教育の重視
 経済学という分野に限らず、「情報」や「情報機器」とどのようにつきあうかという課題は避けて通れません。
 経済学部は10年前から情報化社会の可能性に着目し、プログラミング一辺倒であった「コンピュータ教育」を他の文系大学に先駆けて改革し、使いこなしを中心とした「リテラシィ教育」を重視してきました。しかし近年は、コンピュータ単体だけではなく、その背後に連なるネットワークそして情報社会全般についての知識と技能を社会から求められるようになりました。
 ネットワーク環境を利用することは否応無くネットワークに「参加」することを意味します。自分の目的の範囲内で利用したつもりでも他の人の利用に影響を与えかねませんし、無自覚では悪意を持ったネットワーク参加者の餌食です。ネットワークの物理的・社会的機能、歴史、取り巻く環境、制度、リスクとセキュリティについて、適切に学ばなければなりません。
 経済学部では、必要最低限の基礎的なネットワーク利用と情報加工を1年の「コンピュータと情報A・B」で学び、2年次以降は興味に従って社会環境、メディア表現、ネットワーク、デ−タ処理、プログラミングといった分野についてさらに詳しく学んでいくことができます。また、ネットワーキング学科ではこれらの分野を総合的に学ぶことで、平成15年度から導入される高等学校の「情報科」の教職免許を取得することもできます。