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教職免許「情報」の「教科に関する科目」
分野 | 科目名 | 科目種別 | 配当学年 | 授業方法 | 科目の目的と内容 |
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情報社会および情報倫理 | 情報開示の基礎 | 学部共通 | 1 | 講義 | 社会から負託されたことに関し、負託されたものが、それをいかに受け止め、いかなる価値判断により、どのように行動したかを、他の構成員に知らしめることにより、社会的牽制を図り、社会の均衡を保つ仕組みである「ディスクロージャー(情報開示)の原理」を考察する。市場経済のもとにおいて「規制管理型社会」から、「ディスクロージャー型社会」へ移行する過程で、何が課題となるかを明らかにする。 |
ネットワーキングの基礎○ | 学科基礎 | 2 | 講義 | 情報社会におけるネットワーキングとは何か?まず、ネットワーキングおよびネットワークを必要とするようになった情報社会の到来という時代背景の紹介から始める。つぎに、ネットワークの概念定義およびその表記方法を紹介する。そして、本講義での中心となる社会的ネットワークもしくはネットワーク型社会システムの概念定義とその特徴を紹介する。そして、ネットワーク型社会システムとこれ以外の社会システムとの相違を対比することによって社会的ネットワークについての理解を深める。最後に、経済ネットワークおよび経済ネットワーキングについての問題提起を行う。 | |
情報倫理とセキュリティ○ | 専門応用 | 3 | 講義 | 情報というと非人格的なモノのように想定してしまうが、それがコミュニケーションの現場において発生するかぎり、社会的人間関係の産物である。したがって情報というものは、他者を貶めたり傷つけたり怒らせたりするナイーブな存在である。それはマス・メディアの情報にもインターネット上の情報にもあてはまる。本講義では、この見地から、情報の取り扱い上の問題点について、歴史的かつ実例的に実態を説明し、現代のネットワーク社会における新しいタイプのトラブルに対して、どのような解決がありうるかを考えていきたい。なお、法的側面については「法情報学」を受講してほしい。 | |
法情報学○ | 専門応用 | 3 | 講義 | ネットワーク社会において、新しいタイプの犯罪やトラブルが頻発している。これらの問題に対して現行法はどこまで対応可能なのか、そしてどのような法解釈が適切で、今後どのような法改正が必要なのかについて、具体的事例を提示しつつ考えていきたい。あわせて、法のもつ意味と機能もまた変わりつつあるとの見地から、司法制度についての今後の課題についても考えたい。 | |
福祉社会と情報 | 専門応用 | 3 | 講義 | 情報技術の飛躍的発達は、従来、さまざまな不利益を被ってきた人たちに大きな活動機会をもたらす可能性がある。障害者支援をはじめとするその具体的展開について知るとともに、デジタルデバイドと呼ばれる新たな問題の是非についても考察する。 | |
コンピュータおよび情報処理 | コンピュータと情報B○ | 学部共通 | 1 | 実習 | コンピュータを『自己表現』『情報整理』『コミュニケーション』の道具として捉え、専門科目の学習に利用し便利に活用する応用技術、ネットワーク環境の利用術などを学習する。主な内容は、1.学内LANのより一層の習熟、2.表計算ソフトによるデータ分析とデータ処理、3.文書処理と統合した表データやグラフを使った文書作成、である。基本的に表計算ソフトの利用の習得が中心である。また、表計算ソフトで作成したグラフや表をワープロソフトと統合させてレポートを作成させる。学内LANに提示されたサンプルを利用したり、学内LANへの課題提出の習熟も視野に入れる。 |
経済統計の基礎 | 学部共通 | 2 | 講義 | 現代社会において、数値データを用いた分析は必要不可欠なものとなっている。経済白書などの官庁報告書のみならず、企業内における報告、企画においても、問題及び現象の数量的な表現と分析を行わないものは通用しない。しかし、表計算ソフトのグラフツールも闇雲に使ったのでは偏った情報を与えることになる。この講義では、経済分野で利用されることの多い主要統計データを例に、データの特質と分析目的からどのような分析手法が用いられるべきか正確に判断する能力を身につける。 | |
情報処理の基礎○ | 専門応用 | 2 | 講義 | コンピュータハードウェアの基本的な構造をコンピュータ全般に共通な概念を用いて解説し、パーソナルコンピュータを例として部品や周辺機器の実物特にインターフェイスを確認することで理解を深める。コンピュータの概念モデルを使ってデジタル化された情報を処理するハードウェアとソフトウェアの関係を解説し、パーソナルコンピュータ上で動くアプリケーションの動作を例として理解させる。コンピュータによって処理される対象がデータとしてどのような構造で表現できるのか、データ化することによって生じる情報の省略と省略に伴うデータの誤読や意味喪失の危険性を解説する。 | |
プログラミング技法○ | 専門応用 | 3 | 実習 | コンピュータに問題を解かせるには、問題の解析と処理に適したデータ構造とアルゴリズムの選択が必要である。これらの作成手順をプログラミングと呼んでいる。本講座ではプログラミング言語と基本的な手続き型の処理構造を学習する。たとえば、「1+2+3+・・・+n」を求める場合、数式:n×(n+1)÷2を使う方法と、加算手順を繰り返し構造に展開(電卓で計算する手順)して計算する方法がある。この講座では、繰り返し構造に展開する考え方と一時記憶(変数)の意味を学ぶ。 | |
プログラミング演習○ | 専門応用 | 3 | 実習 | 「プログラミング技法」をふまえ、本講座ではプログラミング言語を使用して「オブジェクト指向プログラミング」の基礎となるクラスや生成(実体化)の考え方を学習する。なお、課題はアニメーション的に動くボールや熱帯魚をオブジェクトとして「箱の中で飛び回るボール」や「アクアリウム」を用いて学習する。 | |
アンケート調査実習A | 専門応用 | 2 | 実習 | 10年以上前にパソコンで調査データの集計・分析ができるようになり、営業職でも調査の設計・実施・集計・分析が要求される時代が到来している。「アンケート調査実習A」は作為抽出法を用いて学生を対象とする個人調査を実施する個人調査クラスと、無作為抽出法を用いて企業を対象とする郵送調査法を実施する企業調査クラスとの2クラスに分けてアンケート調査の設計・実施の実習を行う。ワープロ・ソフトを使用してグループウェアにより調査票を作成し、データベース・ソフトを使用してサンプリングおよび発送用封筒の宛名書きを行う。 | |
アンケート調査実習B | 専門応用 | 3 | 実習 | 「アンケート調査実習B」は「アンケート調査実習A」で設計・収集したアンケート調査のデータのエディティング、入力、集計・分析、報告書執筆の実習を行い、調査結果を分担して執筆してレポートとする。統計パッケージ・ソフトを使用して調査データの統計分析を行い、その分析結果に基づいて各人のレポートをワープロ・ソフトなどを用いて執筆し、レポートをまとめた調査報告書をホームページ上で刊行する予定である。 | |
情報システム | 情報システムの基礎○ | 学部共通 | 1 | 講義 | 講義のテーマは「ネットワーク社会における情報システムを総合的に理解するための 基礎知識」である。私たちはすでに高度ネットワーク社会に暮らしている。情報、システム、ネットワー ク、マルチメディア、イントラネット、サーバ、リナックスといった言葉が当たり前のように飛び交う現在、もう「知らぬが仏」では済まない。それらの正確な理解が必要である。一年生対象のこの講義では、ネットワーク社会を構成しているさまざまな情報システムについてのごく初歩的な基礎知識を習得して、二年次以降のより専門的な講義に備えるのを目的としている。 また、この講義では情報科学的視点にとどまらず、経済・文化・社会との関係など広い視野で脱領域的に「情報」について説明する。さらに、情報検索について説明することで、情報との基本的なつきあいかたについてもオリエンテーションをつけたいと考え ている。 |
情報システム○ | 専門応用 | 3 | 実習 | この講義は、本学情報教育において「情報学概論」の位置づけをもっている。刻々と変動する情報学の基礎知識を広い視野で学ぶことを目的とする。もとよりシステム開発者養成講座ではない。むしろ高度なユーザーとして自律的に情報システムを運用し、道具やメディアとして飼い慣らし、ネットワークを使いこなすための基礎知識を学ぶのが目的である。また、たんに情報の空箱としての情報システムではなく、情報の中身つまり文化的コンテンツとしての情報システムにも着目して、さまざまな社会領域・文化領域への応用可能性をともに考えたい。具体的には、情報検索や情報発信の実際問題について考察したり、既成メディアとの比較や、サイバースペース独特のサブカルチャーや人間関係などについて考える。総じて、情報システムを「情報環境」の文脈を重視して理解していきたい。 | |
ネットワーク型組織 | 専門応用 | 3 | 講義 | 本講義では、ネットワーク型組織およびこれを分析する枠組についての理解を目的とする。まず、エントロピーと情報(課業・職業にとっての情報)および、社会システムと文化システムという組織を理解するうえで助けとなる概念を紹介する。そして、組織、ネットワーク型組織とヒエラルキー型組織、ネットワーク型構造と組織成果との関係、および、ネットワーク型組織に関する測定と知見について説明する。さらに、組織を理解するうえで参考となる集合行動をとりあげる。最後に、組織と集合行動における自己組織化と自己生産を紹介する。 | |
コンピュータと情報CT(データベース)○ | 専門応用 | 2 | 実習 | 身近な情報システムの具体例を基に意思決定の種類に応じて必要とされるデータベースについて理解を深めさせる。また、情報の蓄積、処理、加工、伝達などのコンピュータネットワーク環境下におけるデータベースによる情報資源管理システムの位置づけについて理解させた上で、具体例についてデータベースを設計構築させる。 | |
情報通信ネットワーク | 情報通信ネットワーク○ | 専門応用 | 2 | 講義 | コンピュータネットワークの基礎から世界的規模のインターネットまで、情報通信ネットワークのさまざまな仕組みや形態、活用方法について学習する。大学の情報ネットワークをモデルに、コンピュータネットワークの概念や基礎技術、構築と運用・管理などに必要な知識を理解する。また、インターネットの概要やアーキテクチャを理解することで、新しい技術の概念を得られるようにする。 「ネットワークの活用」「ネットワークの運用とセキュリティ」を受講するための基礎講座となる。 |
コンピュータと情報CU(ネットワークの活用)○ | 専門応用 | 2 | 実習 | コンピュータをネットワーク環境で利用するメリットは情報収集とコミュニケーションにある。ウェブや電子メールというインターネットでの利用,および限定されたメンバーでの議論をLANで扱うことにより,インターネットとLANの違いを理解する。また,双方における利用者を意識しつつ,適切に活用するための実習をおこなう。ネットワークのメリットを最大限に活用するために,各自の情報活用術の工夫を見出してもらいたい。 | |
コンピュータと情報DT(ネットワーク管理とセキュリティ)○ | 専門応用 | 3 | 実習 | ネットワーク管理の必要性、管理者の役割を把握し、ネットワーク管理で使用されるプロトコルの内容を理解する。また、ネットワークサーバーの概要とイントラネットサーバーの構築、設定、運用のための知識とセキュリィティ対策について管理者としての必要な知識を修得する。 | |
マルチメディア表現と技術 | マルチメディア表現と技術○ | 専門応用 | 2 | 講義 | 本講義では、おもにインターネット上での情報発信の方法として定着しているHTMLとその周辺技術(スタイルシートや音声・画像・動画など)の基礎を学ぶ。それによって、じっさいにウェッブサイトのコンテンツ構築と運用管理ができるようにしたい。また、ハイパーテキストの文化的意義やコンテンツ制作のあるべき姿についても考察する。なお、この講義に基づいた実習は「コンピュータと情報CIV(コンテンツ制作演習)」でおこなう。 |
コンピュータと情報CV(プレゼンテーション技法) | 専門応用 | 3 | 実習 | 近年、プレゼンテーションの重要性が高まっている。優れたアプリケーション・ソフトウェアが開発されているため素材の制作技術の修得はそれほど難しくはないが、相手に伝わらなければプレゼンテーションの目的は達せられない。この授業はプレゼンテーションソフトを用いて、独善的にならない「伝わる」プレゼンテーションの修得を目指す。 | |
コンピュータと情報CW(コンテンツ制作演習) | 専門応用 | 2 | 実習 | インターネットの普及とわかりやすいWWWによって、だれもが情報発信できる可能性がすでに現実のものになっている。すでに星の数ほどもあるウェッブサイト、しかしその多くが「見えればよい」といった不作法なやり方で表示されているにすぎない。ここではHTML4.0とスタイルシートを使用した最新の「正しい作法」でのウェッブサイト構築の技術を学ぶ。世間で流通するやり方に対して無批判に追随するのではなく、あるべきハイパーテキストのあり方を理論的かつ実践的に研究することにポイントがある。 | |
コンピュータと情報DU(シミュレーション・グラフィックス)○ | 専門応用 | 3 | 実習 | 現実空間で扱うデータをグラフィックスとして仮想表現する。プログラミングをおこなって理論を導入することにより,原理の理解を助け,さまざまなシミュレーションへと発展させることが可能となる。実習内容は,グラフィックスを扱うための画像処理的な内容を含んだ基本処理からデータの表現(可視化)をおこない,コンピュータ内にシミュレーション空間を創り上げていく。さらに,再現された世界から情報を読み取るための能力を養うこともできる。 | |
企業広報 | 専門応用 | 3 | 講義 | 本講義はコーポレート・コミュニケーション活動の機能と役割を論じる。経営組織はさまざまなステークホルダー(利害関係者)と適切な関係を築くためにコミュニケーション活動を行っている。特に、インターネットは従来のマスメディアにはないインタラクティブ(双方向)性を有するため、組織体のコミュニケーション活動にとって不可欠なツールとなりつつある。ステークホルダー個々の意識や行動も大きく変化している状況を踏まえ、コーポレート・コミュニケーションのあるべき姿を探る。 | |
情報と職業 | 情報社会と職業○ | 専門応用 | 3 | 講義 | この科目では、専門科目「情報」を学ぶ生徒が情報関連職種に就職するに際して必要となる進路指導のあり方について講義する。そのために、就業する上での基礎知識となる情報関連業務をめぐる環境条件、就職や就業に関連する制度や慣行、職業人に求められる基本的な資質について解説し、職業意識と職業倫理を育てながら進路指導を行う方法を説明する。情報関連業務に就いて働くことの実情を多面的に理解させることを通じて、自らの職業適性を考え、職業人としての倫理観を育む指導法の重要性を説く。 |