英語による授業のリポート


英語による授業のリポート

 横山実が担当する「KSTEP・教養演習」では、Minoru Yokoyama"Severe Reaction to Environmental Pollution by Corporation in Japan"をテキストにして、日本に於ける企業による環境汚染を、英語および日本語で学び、学生同士で討論を行いました。学年末に、学生にリポートを書いてもらいましたので、そのいくつかを紹介します。(姉妹校からの留学生のリポートは、英語で書かれておりますので、その要約を日本語で掲載しておきます)。

Aさん(台湾からの留学生

"Compare the measures against evcironmental pollution in Japan with Teiwan"

 日本は農業社会から変化するに連れて、過密と産業発展によって、その自然の美の多くを破壊し、その外観を損なってきました。しかしながら、自然資源の主要な輸入国として、また、化石燃料の第2の消費国として、環境の保全と保護の国際的責任を認識するようになってきたのです。

 台湾での過去半世紀にわたる経済成長は、アジアでの最も豊かな経済の一つを生み出しましたが、その達成は、かって"Ilha Formosa"(美しい島)として知られていた、この国の環境の劣化の代償で行われたのです。台湾での環境問題の多くは、人口過密と関係しているのです。

 台湾は、ハイテク部門で成功しているのですから、それをリサイクル技術のために役立てるべきです。すでに、太陽光利用の技術では、世界の最先端を走りつつあるのです。

 これらの要素があるといっても、進展は簡単でありません。台湾の環境はすでにひどく損なわれているので、これらの問題に対処するには、財政的にも政治的にもコストがかかりすぎるのです。将来の政府が、よりきれいな環境への願望と、さらなる経済発展への願望とのバランスをどうようにとるかは、予測が困難な問題です。日本にしても台湾にしても、地球を保護するために、自然環境の保全は非常に重要な問題です。

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Bさん(マレーシアからの留学生
"Compare the measures against evcironmental pollution in Japan with Malaysia"

 大気汚染については、人間の活動によるほかに、自然過程よっても生じます。たとえば、火山の爆発、森林火災、風塵などです。マレーシアには火山がないので、火山の爆発により環境破壊は存在しませんが、森林火災の被害を受けております。森林火災は、マレーシアだけでなくインドネシアでも生じており、その煙による被害は深刻なのです。また、工場から放出される有害ガスや自動車からの排気ガスによる大気汚染も、クアンランプールのような大都市で、東京と同じように深刻です。

 水の汚染については、各種の汚水が河川に流れ込んでいます。海も、河川から流れて来る水や投棄されるゴミによって、汚染されています。マレーシアの水の汚染は、日本よりも深刻です。大部分の河の水は、飲めないほどひどく汚染されているのです。そこに住む魚も、汚い水で被害をこおむっているのです。このために、マレーシアの人々は、新鮮な魚を食べることが出来なくなっているのです。自分たちの国を保護するために、マレーシアも日本も、汚染問題について一生懸命に努力すべきです。

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Cさん(カナダからの留学生
"Environmental Protection: Canada and Japan"

 カナダには、豊かな森林と自然資源がありますが、その開発の乱用を規制する必要が生じるようになりました。また、カナダは大きな陸地と長い海岸線を持っており、気候の変化に敏感です。そのために、気候の変化を和らげるために、政府はいくつかのプログラムを作成しているのです。2005年には、主催国として、モントリオールでthe United Nations Climate Change Conference(国連気候変化会議)を開催しています。

 よりきれいな環境に向けての各国の目標の将来については不明瞭ですが、私達が強力な決意を持ち続ける限り、世界は、よりよくなって行くでしょう。

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Dさん(スペインからの留学生
"Nakhodka and The Prestige"

 環境災害に関してのアプローチと政策の差違を示すために、日本とスペインで同じように生じた、タンカーからの石油流出事故について分析します。ロシアのタンカー「ナホトカ号」は、1997年に日本海で遭難して、たくさんの石油の流失によって海を汚染して、海鳥などに深刻な被害をもたらたのです。また、プレスティジ号の遭難も、スペインに多大な被害をもたらしたのです。

 これらの二つの災害は、環境に対して深刻な影響を与えました。しかし、それらの災害は、いくつかの積極的なメリットをもたらしました。それらの災害は、一般大衆、漁業関係者、科学者および様々なNGOから、情熱的な反応を引き起こしたのです。私達の海のもろさについての鋭敏な意識をもたらしたのです。さらに、スペインの場合には、海洋の安全につてのEUの規制についての進展をもたらしたのです。地球の弱い領域での諸問題を見過ごしてはならないのです。

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