平成19年度の取組実施計画


 国学院大学の環境教育プログラム「歴史文化を踏まえた環境総合教育の拠点形成」は、平成18年度及び平成19年度の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)として採択されました。文部科学省からの補助事業として、平成19年度には次のような内容の活動を行う予定です。

1.4月〜3月 環境教育研究プロジェクトチームが研究会を開催
 4月から原則として1ヶ月に1回の割合で、環境総合教育の実践についての情報交換を兼ねて、環境問題についての研究会を開きます。

2.4月〜3月 環境総合教育に関するWebサイトの充実
 昨年度に引き続いて、Webサイトを充実させ、環境総合教育の実践を公表します。情報発信をするとともに、学生や外部者からの反応を取り込むように努力します。

3.4月〜3月 E-learningなどの手法を活用して、教材の作成を実施
 本取組の活動を撮影し、E-learningなどの手法を活用してその映像を編集することによって、できるだけ多くの教材を作成します。

4.4月〜2月 環境導入教育のために、総合講座「歴史・文化的視点からの自然との共生」の導入・実施
 総合講座「歴史・文化的視点からの自然との共生」を正規の科目として実施することにより、全4学部の学生を対象として、歴史・文化的視点からの環境問題の把握するための導入教育を展開します。なお、前期の授業は、毎回撮影して、E-learningなどの機材を活用して教材を作成します。

5.4月〜1月 毎月1回の割合で、環境に関するフィルムの上映会を実施
 夏休み期間を除いた毎月に、各1回の割合で、環境に関するフィルムの上映会を実施します。

6.4月〜12月 太陽光発電の観察及び渋谷川の水質検査の体験学習
 経済学部の教員達のゼミが、平成19年3月末に本学で構築した太陽光発電装置を活用して、太陽発電の観察を行います。また、平成18年度に購入した水質測定器を使って、渋谷川などの水質検査を行います。

7.4月〜9月 千葉県鴨川で棚田を借りて、米の栽培の体験学習を実施
 教養総合科目の自然科学を担当している教員達が、千葉県鴨川で棚田を借りて、学生を6回現地に連れていって、米の栽培の体験学習を実施します。また、水質測定器を使って田の水の測定を行います。

8.4月〜6月 環境問題についての公開講座の実施
 環境教育研究プロジェクトチームの教員がコオーディネーター及び報告者になり、一般人を対象とする環境問題についての公開講座を実施します。

9.6月〜7月 外国人留学生と日本人学生を対象とする英語の授業で、環境教育の実施
 環境教育研究プロジェクトチームの教員が担当する、外国人留学生と日本人学生を対象とする英語の授業で、環境教育を実施します。

10. 6月 有機農業のドキュメンタリー映画を上映して、トークショーを実施
 経済学部ネットワーキング学科の教員が中心となって、山形県高畠町の有機農業のドキュメンタリー映画を上映し、ナレーター3名を招いて、トークショーを実施します。

11. 7月 第2回公開フォーラムの開催
 平成18年2月の第1回目の公開フォーラムを受けて、外部の専門家を招いて、第2回公開フォーラムを開催します。

12. 8月 岩手県紫波町での間伐体験学習の実施
 教職課程の教員が中心となって、3泊4日のスケジュールで岩手県紫波町で間伐体験学習を行います。

13. 8月 愛知県北設楽郡東栄町での祭、芸能及び生活の撮影の実施
 平成18年度に引き続いて、神道文化学部の教員達が、愛知県北設楽郡東栄町での祭、芸能及び生活の撮影を実施します。また、その撮影の映像を、業者に委託して、DVDでの教材に作成します。

14. 8月 福島県いわき市での歴史学の視点からの環境問題の調査の実施
 文学部史学科の教員達が、3泊4日のスケジュールで福島県いわき市上三坂で歴史学的視点から環境問題の調査を実施します。

15. 8月 民俗学の視点からの環境問題の調査の実施
 文学部文学科の教員達が、指導員の大学院生2人と共に、3泊4日のスケジュールで秋田県大館市に訪れ、菅江真澄の紀行文に基づいて、伝承の世界から環境に係わる文化を現地で検証する調査を行います。

16. 8月 有機農業についての体験学習の実施
 経済学部ネットワーキング学科の教員が、3泊4日のスケジュールで山形県高畠町で合宿し、学生に農業の体験学習をさせます。

17. 9月 タイでのフィールド現地学習の実施
 経済学部ネットワーキング学科の教員達が、国内での有機農業や自然エネルギーに関する現地学習を行うと共に、タイで1週間フィールド現地学習を実施します。

18. 9月 3月に実施予定のセミナーのために、中国の南開大学を訪問して、セミナーの企画などの打ち合わせの実施
 環境教育研究プロジェクトチームの教員3名が、3泊4日のスケジュールで中国の南開大学を訪れ、3月に実施する予定のセミナー等の企画の打ち合わせをします。また、南開大学の学生のために、環境問題について講演を行います。

19. 10月〜2月 フィールド授業や体験学習に参加した学生による調査結果のまとめ、検討及び報告の実施
 各種のフィールド授業や体験学習に参加した学生が、調査結果のまとめ、報告及び検討を行います。最終的には報告書を作成します。

20. 11月 学外での公開フォーラムあるいは学内でのフォーラム(125周年記念行事の一環)でのポスターセッションへの参加
 ポスターや配付資料などを作成し、学外での公開フォーラムあるいは学内でのフーラムでのポスターセッションに参加します。

21. 11月 足尾鉱害事件の現場体験学習の実施
 経済学部経済学科の教員が中心となって5名の教員が学生を引率して、1泊2日のスケジュールで足尾鉱害事件の現場を訪れて、環境問題について体験学習を行います。

22. 11月 環境関連映像をめぐるシンポジュウム
 神道文化学部の教員達が中心となって、神道宗教学会や社叢学会などとタイアップして、環境関係の映画を上映して、その映像を材料にして、シンポジュムを行います。

23. 2月 第3回公開フォーラムの開催
 外部の専門家を招き、第3回公開フォーラムの開催を開催して、本取組の総括を行います。

24. 2月 高大連携の一環として提携校などで環境教育の実施
 環境教育研究プロジェクトチームの教員が、高大連携の一環として、提携の高等学校などで環境問題の授業を行います。

25. 3月 中国の南開大学で環境教育セミナーの実施
 環境教育研究プロジェクトチームの教員5名が学生を引率して、3泊4日のスケジュールで中国の南開大学で環境教育セミナーを実施します。

26. 3月 沖縄での現地体験授業の実施
 経済学部ネットワーキング学科の教員達が、沖縄で3泊4日のフィールド現地学習を実施します。

 これらの活動を通じて、平成18年度までの環境教育の実践を継続し、教材の開発・作成に着手するとともに、学生により充実した総合的な環境教育を受けさせるための効果的仕組みの構築を図ることが、現代GP補助事業の目的です。

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