國學院大學國學院大學研究開発推進機構
校史・学術資産研究センター

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事業内容

<校史研究部門>

國學院大學におけるアーカイブズ体制の構築

 本事業は、國學院大學の歴史及び本学の有する学術資産の研究を行い、その成果を社会に還元することを目的とする校史・学術資産研究センターの中核である校史研究部門の基礎となるものであり、本学における校史資料の収集・保存・管理・閲覧体制の確立を目指すとともに、校史に関する学術研究を行い、その成果を広く社会に発信する「大学アーカイヴズ」の体制を構築することを目的とするものである。
 「大学の個性化」という近年の社会的要請に基づき、各大学で大学アーカイヴズ体制の構築が積極的に展開されている今日、本学が歩んできた歴史の独自性を明らかにすることは喫緊の課題である。
 本学の校史については、『皇典講究所五十年史』をはじめ、『國學院大學八十五年史』及び同史料篇、『國學院大學百年史』などにより、通史的な変遷や本学の運営・事業に携わった人物の活動などを知ることが可能だが、それでもなお皇典講究所と國學院との関係や性格の差異(制度・人的構成の変遷)、皇典講究所・國學院における研究・教育活動の実態など、本学の校史研究における課題はまだ数多く残されている。
 そのため、本事業では、校史資料の収集・保存・管理・閲覧体制の確立を目指すとともに、本学の制度に関する歴史的な資料の整理と研究とを行って、本学の組織的な変遷や運営・事業に携わった人物の活動をより詳細かつ具体的に把握することに努める。また、校史教育用テキスト(コンパクトな校史あるいはテーマをしぼった関係資料など)を作成して、本学における校史教育のシステムの整備を目指す。さらに本事業においては、将来を見据え、学内の現用文書から非現用文書(校史資料)への移行の問題や、学内文書の法人申請業務などへの円滑な活用などを検討することも視野に入れている。
 また、校史の研究・教育体制を確立するためには、当然学内他機関との協力関係構築も不可欠となろう。
 すなわち、本事業は、校史研究部門が今後長期的に継続して行う大学アーカイヴズ体制確立のための出発点として位置付けられるものである。
 以上のような本事業の目的に則り、校史資料の収集や保存を継続的に行っていくことと合わせて、まず、文書関係の資料を中心に整理し、当該資料を活用した研究を行っていく。
 とりわけ、本事業の初年度となる平成20年度においては、まず『國學院大學百年史』を編纂する際に活用された「百年史基本資料」や、戦前の学内公文書の整理・研究に着手する。そして、本学における大学アーカイヴズ体制を構築するための前段階として、3年を期して当該資料の整理を完了し、公開可能な資料については、その閲覧体制を構築する。
 本事業での研究成果は、映像化できるものはウェブサイト上で公開し、研究論文や関係記事は、本年度より刊行予定の『校史・学術資産研究センター紀要(仮称)』などの機関誌において公表していく予定である。
 

 
<学術資産研究部門>

國學院大學の学術資産の研究と公開

 本事業は、國學院大學所蔵の学術資産の研究とその研究成果の公開という校史・学術資産研究センターの目的を果たす一つの方法として、学術資料館神道資料館、及び研究開発推進センターと提携し、さらには本学図書館との協力・共同の下で、本学の学術資産として図書館が所蔵する貴重書などを研究し、その成果を図書館のウェブサイト上におけるデジタル・ライブラリーなどで活用し、公開していくものである。
 図書館のデジタル・ライブラリーは、図書館所蔵の貴重書をウェブサイト上で公開して、広く研究者に提供するものとなっている。ただ、公開されている貴重書は一部を除き、当該資料の学術的な位置付けや先行研究に関する解説などがなされていない状況にある。そこで本事業では、既存のデジタル・ライブラリーに掲載されている貴重書を研究して解説を付し、学術的な価値を見定めた上で公開していく。また本事業には、神道学や日本文学、日本史学などの若手研究者を配置し、研究開発推進機構が取り組むべき重要な課題の一つである若手育成も図る。
 本事業では、具体的に、デジタル・ライブラリー掲載の貴重書の「補充」と「追加」の二つのことを並行して行う。つまり、既存のデジタル・ライブラリーに掲載されている貴重書の研究を通じて解説を付す「補充」と、学術的な価値の高い学術資産を改めて選定するデジタル・ライブラリーへの新たな「追加」ということである。
 まず「補充」については、現在掲載されている貴重書に関連する研究を専門とする研究者が中心となって解説を作成し、作成した解説は図書館を通じてデジタル・ライブラリーに随時掲載していく。
 一方の「追加」については、デジタル・ライブラリーに今後掲載すべき学術資産を選定し、掲載が決定した学術資産の研究や解説の作成は、「補充」と同様、本事業に関わる研究者を中心として作成した解説とともに、随時デジタル・ライブラリーに追加していく。
 本事業の初年度となる平成20年度においては、既存のデジタル・ライブラリー掲載の貴重書に関する解説作成に着手し、デジタル・ライブラリーに掲載すべき学術資産の選定について検討を始める。そして3年を期して、神道・日本文学・日本史関連のカテゴリーを中心に全体的な充実を図る。
 本事業での研究成果は、図書館のウェブサイト上におけるデジタル・ライブラリー掲載の貴重書について、本事業での研究成果は、図書館のウェブサイト上におけるデジタル・ライブラリー掲載の貴重書について、新たに解説を付すというかたちで公表していく。また、研究を通じて得た新たな知見などは、前掲の「國學院大學におけるアーカイヴズ体制の構築」と同様、本センターの機関誌などで発表する。
國學院大學研究開発推進機構 校史・学術資産研究センター
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