青木教授のメッセージ

エッセイへ

 古事記や日本書紀、風土記や万葉集を、古代の漢字文化圏の文学として相対化してとらえ直す必要性を感じております。漢字の和語化や、韻文と散文の交渉などの問題も、個々の作品の特質をふまえた上で、古代文学という広い視点から考えてみたいと思います。 もう一つ、それらの作品がどのように〈享受〉されてきたかも、今後さらに考えていかねばならない課題です。  文学研究が基礎的な文化学として成り立つよう努力しています。