平成8年度から新たにスタートした日本文学科は、明治時代からの國學院大學の学問の伝統を継承しつつ、古代から現代へと到る文学・言語・文字・風俗習慣などの広範囲な学問と研究を通して、その各々が有する意味や実態を解明し、次世代に新たな学問として教育・伝達することを目的としている。それとともに古代から現代までの各時代ごとの精神や特質、及びそれを総合したところにある日本人の精神や日本文化の特色を究明して、今を生きる我々にとっての生と創造への指針たることを目指している。
この目的と目標のもとに日本文学科は、以下に挙げた日本文学専攻、国語学日本語学専攻、伝承文学専攻、及び書道課程によって構成されており、1年次に各専攻の学問領域を概括的に学んだ後、2年次より各自がそれぞれ希望する専攻に分かれて、より専門的な学習を進展させてゆくことになる。 |
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国語すなわち日本語の、古代から現代にわたる発音・文字・表記・文法・語彙・方言などについて多様な形態で伝わる文献資料はもとより各種メディアや現代日本語の動態に至るまで広く対象として研究する。さらに、進路に応じて国語教育・日本語教育に必要な知識を学び、言語情報の処理能力を養い、日本語の有する法則的事実を科学的に明らかにすることを目標とする。 |
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昔話・伝説などのようにことばによって、民俗儀礼などのように行為によって、そして民具のように形象によって伝達継承されてきた文化を対象とする。したがって具体的には、伝承性の高い説話文学や歌謡などの文学を取り上げるとともに、日本民俗学の理論的な枠組みを学び、日本の民俗文化の特質を明らかにすることを目標とする。 |
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文字学、及び書道を専門とする教員スタッフによる講義・実技指導を通して、書の世界を実践的に学び研究することを目標とする。そのため専攻とはなっていないものの、国内有数の教員数(専任3名・兼任8名、平成13年度)をそろえて、三専攻のいずれに進んでも書道科目の履修、及び書道の教員免許の取得が可能となっている。 |
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〔平成14年度以前 文学科(II部)入学者 対象〕 |