折口博士記念古代研究所

折口信夫自筆原稿

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全集は、1996年から刊行中の『折口信夫全集』(全37巻別巻4巻)中央公論社を指します。

「日本文学の唱導的発生」(「国文学の発生」(第4稿) 呪言から寿詞へ)(全集第1巻所収)

「日本文学の唱導的発生」 初出:昭和2年1月『日本文学講座』新潮社第3巻

未定稿の一部と定稿とみられるものの一部が現存。
『古代研究』国文学編 昭和4年4月に単行本化。

「年中行事に見えた古代生活−雛祭りを中心に−」(全集第17巻所収)

「年中行事に見えた古代生活−雛祭りを中心に−」 初出:昭和18年3月10日「文部時報」第785号

自筆原稿現存。

「若水の話」(全集2巻所収)

「若水の話」 昭和4年(1929)4月、大岡山書店刊『古代研究』民俗学篇第一収録。

『古代研究』民俗学篇第一は、著者自身が既発表論文と草稿を編集したもので、この論文は草稿。
執筆時期は『古代研究』民俗学篇第二に付された一覧に昭和2年(1927)8月頃草稿とある。

「民族史観における他界信仰」(「民族史観における他界観念」)(全集20巻所収)

「民族史観における他界信仰」 昭和27年10月、角川書店刊『古典の新研究』に掲載された論文の草稿で、掲載時には改題されている。
同書は國學院大學創立70周年記念論文集として刊行されたもの。
原稿用紙型のノートを裏面から使用して執筆したもので、左から右へ行を移して使っている。

『国文口訳叢書第3篇 萬葉集』上巻(全集9巻所収)

『国文口訳叢書第3篇 萬葉集』上巻 大正5年(1916)9月、文会堂書店刊。

『国文口訳叢書』第三・四・五篇に、『萬葉集』上・中・下巻として刊行された。
表紙には鳳凰と大和三山・飛鳥川を図案化したカットが型押しされている。
芳賀矢一の序文があり、本文余白にはおびただしい加筆訂正がある。

『古代研究』国文学篇第二 校正ゲラ(未刊)

『古代研究』国文学篇第二 『古代研究』国文学篇は「第一」として刊行され、続編の構想があったことがうかがえる。
第二は未刊に終わるが、289頁から568頁までの初稿校正刷が残され、校正が行われている。
校正刷として現存するのは、「第一」刊行後から昭和9年8月までの既発表論文である。
校正刷には日付が記されているが、年は不詳である。

1921年7・8月の沖縄採訪手帖(全集18巻所収)

沖縄採訪手帖 折口は1921年、1923年の沖縄調査から、大きな示唆を得て日本文化に関する独自の理論を構築していく。
写真は、1921年7・8月時の調査手帖で、津堅島の神人の家である「ちきどんち」をスケッチしたもの。
青インクの万年筆書き。折口の調査手帖には随所に、こうした現地のスケッチが見られる。
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